悩み行き詰まると、出来るだけ甘そうな炭酸飲料を片手にひたすら街を彷徨う悪癖があります。
これだけ人類史が進歩してなお、ホモサピエンスたる二足歩行の喜びだけが私を奮い立たせてくれます。
ホモサピエンスは虚構を愛せるのが最大の特徴だと「サピエンス全史」で読んでから、嬉しくて嬉しくてたまらない。
不毛とも思えるこの創作意欲も、本能なのだと思えば誇らしい。
夫が脳梗塞で生死の境を彷徨い歩行困難になった時、私に姪っ子が誕生した。
ああ、輪廻はこうした巡り命は入れ替わるのだと本気で思ったが、そうはならなかった。
絶対に姪っ子より先に歩けるようになる。
変な対抗意識を燃やした夫は、2ヶ月かけてASIMOみたいな動きから徐々に人間の歩みに近づいた。
姪っ子に圧倒的な差をつけて歩けるようになった夫が、変なマウントを取るのを呆れ半分で眺める。
本能剥き出しで二足歩行の喜びに浸る夫もまた、一端のホモサピエンスなのだ。
https://kakuyomu.jp/works/822139836580229575
そんなホモサピエンスの本能に従って、今日も今日とて虚構の荒野を彷徨っています。
最新話 41話を更新いたしました。
現在、カクヨムコン11の恋愛・溺愛枠に参加しております。
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