どうも、ほづみエイサクです
以前、小説の書き方本の紹介をし、嬉しいことに多くの人に読んで頂けました。
(前回が気になる方はこのURLにて! →
https://kakuyomu.jp/users/urusod/news/16818622172751723333)
ごりっごりに味を占めてしまったので、第2弾をやっていこうと思います!
前回も説明しましたが、
読んだ本の紹介であって「おすすめします!」ではないのでそこはご注意を。
あと、肝心なところはボカしますので、気になった人は実際に買って読んでみてください。
さて、前置きはこれぐらいにして早速行きましょう!(^O^)/
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①「書き出し」で吊り上げろ
レス・エジャートン 著、倉科顕司・佐藤弥生・茂木靖枝 訳
フィルムアート社
URL:
https://amzn.asia/d/9yRclDC 現代では、書き出しが重要だとよく言われます。
小説賞の一次選考も書き出しで判断されることが多いと聞きますし、最近では他サイトで「書き出しコンテスト」というものさえ開催されています。
世はまさに大書き出し時代。
そんな中、颯爽と現れたのが、この『書き出しだけについてだけで273ページ書かれている狂気の魔導書』です。
読んでみて驚愕。
本当に書き出しについてでほとんどを占めている。
名作海外文学の書き出しを例文に出しながら、それのどこが素晴らしいのか、どんな効果をもたらしているのか、かなり丁寧に解説されています。
ダメな書き出しの説明や、書き出しに必要な情報すらも書かれています。
ただ、全部を鵜呑みにする必要はないと感じました。
一部満たせれば、かなり自由で面白い書き出しになると思います。
また、この本で私が最も衝撃を受けたのは『読者を信じる』という金言です。
長々とバックストーリーを語り続ける書き出しに対する言葉として出てきました。
わかりやすさを優先して書いていた私にとっては、目からうろこでした。
書き出しについて悩んでいる人に良い本だと思います。
逆に、書き出しについてしか書かれていないので、そこはご注意を。
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②アウトラインから書く小説再入門
K.M.ワイランド 著、シカ・マッケンジー 訳
フィルムアート社
URL:
https://amzn.asia/d/5mzmES2 この本は、アウトラインから小説を書く方法と、その利点について詳しく書かれています。
そもそもアウトラインとは何か?
プロットの草稿だと、私は解釈しています。
物語の重要な部分だけに絞ったもの。
本書では、ストーリーはこうであるべきだ、と論じることはありません。
ストーリーを作り出す時の考え方。
ストーリーの整理の仕方。
それだけで、創作論というよりは創作ツールの教科書に近いです。
また、様々なアウトラインを使う作家の意見も挟まっており、バランスもいい。
本当の本当に小説再入門です。
今の執筆スタイルでは限界を感じているけど、どう書いていいかわからない。
そんな人におすすめです。
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③SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術
ブレイク・スナイダー 著、菊池淳子 訳
フィルムアート社
URL:
https://amzn.asia/d/81gqiPp 売れる洋画の脚本の書き方について書かれています。
かなり有名な一冊。
創作論の本を読み漁っていると、良くこの書名を目にします。
特に有名なのは『ブレイクシュナイダービートシート』でしょう。
よく使用されるプロットの様式のひとつです。
私は本書を『クセの塊』だと思っています。筆者独自が多い!
ブレイクシュナイダービートシートについても、三幕構成では筆者が自分に合わないからと独自解釈したものになります。
物語を15に分割し、順番に埋めていくストーリープロットの作り方。
正直、これはかなり型にハメすぎていて、私には合いませんでした。
基本的にキャラの思うままにさせている私には、そこまで相性はよくありませんでした。
逆に、三幕構成を知っても、どう物語を書いていいかわからない人や、映画みたいな小説を書きたい人には合うと思います。
個人的には、独自の10のジャンル分けの方が参考になりました。
10のジャンル分け。
言うなれば、映画のストーリーは10のパターンに分かれている、ということです。
つまり、テンプレです!!!
世の中では物語はテンプレに溢れています。
創作で全体に当たる壁。テンプレ。
でも、テンプレってなに?
テンプレを学ぶべきって、テンプレのことがよくわからない。
なんとなくでしかテンプレを掴めていない。
そんな人の、テンプレ理解に対する足掛かりになるなー、とは思いました。
また、ログラインという話も勉強になりました。
簡単に言うと「宣伝文句」です。
物語をたった一文で表したもの。
このログラインに関する知識は、カクヨムのキャッチコピーに応用できると思います。
この本は、テンプレやログラインについて理解を深めたい人にいいかも。
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④映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと シド・フィールドの脚本術
シド・フィールド 著、安藤 紘平・加藤 正人 訳
フィルムアート社
URL:
https://amzn.asia/d/3OQmnNy 全部フィルムアート社じゃねえか!!!!!!!!
はい。
アメリカの創作論本を翻訳してくださる出版社は貴重ですし、本当に感謝しております。
ありがとうございます。
愛しています。
ビッグラブ。
フォーエバー。
さて!!
ゴマを擦り終わったので、バランスを取るためにこの本を批判していきましょう!
批判!
批判!!!!
ひはん?
…………あれ?
非常に悔しいことに、ストーリー作りの教科書としての完成度はかなり高いです。
タイトルに反して、かなりフラットな視線で書かれた一冊でした。
「これをしてはいけない」ということは一切書かれていません。本当にノウハウが書かれているだけ。
自分の理論を名作に当てはめるとこうなる、ぐらいしか書かれていません。
作者の自我がかなり薄くて読みやすいです。
唯一自我が強く出たのは「ストーリーはクライマックスから書く」というところでしょうか。
パンツァーの人は辟易するかもしれません。
やはり、この本の真価は三幕構成。
個人的には起承転結よりしっくりくる構成です。
いつも思っていたのです。
起承転結の「承」ってなんだよ! なにを承っているんだよ!!!
わからないよ、承くんがなんのために必要なのかわかんないよ!!! そのくせ、なんで一番長くなるんだよ!!!!!!
後々の「転」の存在を考えると、どうしても中だるみの期間になっちゃうんだよ!!!!!
私だけかもしれませんが……。
三幕構成ちゃんは、凡人の私に優しい|内容《ギャル》でした。
まず、ストーリーを第一幕(状況設定)、第二幕(葛藤・対立)、第三幕(解決)に分けます。そして、プロットポイントを2つ、ミッドポイントを1つ用意します。
プロットポイント1は第一幕の最後、ミッドポイントは第二幕の真ん中、プロットポイント2は第二幕の最後に位置します。
プロットポイント1は物語の転換点。ストーリーを大きく動かす事件が起きたりします。
ミッドポイントは主人公の転換点。好調だった主人公が、絶不調に転落していくような出来事が起きます。
そして、プロットポイント2。どん底まで落ちた主人公が反逆に出ます! 事態が急激に動き出し、クライマックスへと走り出していく!!
個人的には、ミッドポイントは意識しなくていいとは思います。最近では、最初に主人公が絶望する作品が多いですし。
三幕構成についてはWikipedia(
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E5%B9%95%E6%A7%8B%E6%88%90)にも書かれているような話なので、詳しく書いてみました。
三幕構成は章とポイントで分かれているのが秀逸だと思います。
話の段階と、話の転換点。それだけ。
直感的で非常にわかりやすい。
また、本書では脚本の書き方や、魅力的な登場人物の作り方まで書かれています。
しかし、やはりこの本の素晴らしさは三幕構成に詰まっているでしょう。
ストーリー作りについて学びたい人なら、読んで損がない一冊です。
さて、4冊の創作論本紹介は以上になります。
気になったら購入してみてください。安心してください。URLから買っても、私には一円も入りません。
前回紹介分と合わせて、8冊の創作論本を読んできました。
その中でも、私が強く影響を受けたのは、以下の3冊です。
・シナリオセンター式 物語のつくり方
(URL:
https://amzn.asia/d/3se3uyU)
・映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと シド・フィールドの脚本術
(URL:
https://amzn.asia/d/3OQmnNy)
・「書き出し」で釣り上げろ
(URL:
https://amzn.asia/d/9yRclDC)
それぞれ、抜きん出ている分野が違うと感じました。
「シナリオセンター式 物語のつくり方」は、キャラクター作りとアイディア作り。
「映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと」は、ストーリー作り。
「書き出しで釣り上げろ」は、そのまんま書き出し。
他の本たちも学べることが多々ありましたが、これらの本の理論を補強するのに役立った、といった印象です。
もちろん、私個人との相性というのもあると思いますので、あくまで参考程度に捉えて頂けると幸いです。
最後に。
私のこれからの活動の予定について話していきましょう。
ストーリー構成について学べたので、色んな積み本を読んで、今度は様々な作家先生から学んでいこうとしています。
同時に、新作のためのお試し短編を2作制作中です。
今週中に出したいなぁ、と思いつつ、絶賛苦戦中。
あと、自分の創作環境についても書いてみたいなぁ、とも思っています。
皆様の環境も知りたいのですが、自分から明かさなければ無作法というもの。
また「この創作論本もオススメだよ!」とかあったら、コメントして頂けると嬉しいです。出来る限り読んでみようと思います。
それでは、よき創作ライフを~~~~( ^^) _旦~~