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「そうだ、月波見を書き直そう」

おはようございます。あるいはこんにちは、こんばんは、千崎です。

今まさに毎日更新されている『月波見学園事件録-七不思議の番人と猿の狂宴』ですが、そもそもは前回の学園ミステリー賞のときに出していた『月波見学園事件録-七不思議の呪殺-』を書き直したものです。
で、どうしてこれをそもそも書き直そうと思ったのか。
前回、最終候補にまで残していただいたのですが、受賞は逃した作品です。当時の自分は「これ以上のものはもう書けない!」となっていましたし、だからそのまま少しだけ手直しをして同人誌にしました。
ですがそこから『春告花は咲く』『鳴らぬ天の鼓』と(どちらも既に非公開ですが)ミステリーを書き、更にもう一作公募用にミステリーを書き、「あれ? 月波見はやっぱり不足あったよね?」と思い至ったわけです。

ならば、どう直すのか。

やったことは見立て殺人の補強と、背景の強化でした。結果として前回「人死ぬのは欲しくなかったのかなあ……」などと思ったのはどこへやら、死者が二名追加されるという事態を引き起こしました。
といっても、書き直し前と犯人は特に変わらず【猿】なんですけれども。ただ前回は自分で背景を語った人に一切語らせずにするという、どう評価が転ぶか分からない変更もかけていたりします。
字数としては前回と大差なく約14万字、中身はかなり変わっていると思います。七不思議にまつわる怪談も少し増やしたりしていますので。

演目は変わらず『藤戸』と『放下僧』です。もっとも『放下僧』に触れるのは、最後の最後になるのですが。
悲哀か、怨嗟か、復讐か。一番怖いのは笑う人が笑わない人かどっちなんでしょうね。

8/2に完結します。全51話ですが、ちょこちょこ短い怪談が差し挟まれているのでこれだけの話数になりました。
以前読んだ方も、初見の方も、月波見学園男子部の七不思議を楽しんでいただければ幸いです。

『今こそ通れ願いのままに』で終わります。

1件のコメント

  • 「そうだ書き直そう(°▽°)」
    という軽い分量でも内容でもないと震えつつ、やっぱり好きです。
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