アユム・プレシアードは逝き、リチャード・エンダーは生かされました。
エクスニューロ、そして後のジーニーを生み出した珠玉の天才。
彼は、フェリペと賭けをしました。
アユム・プレシアードが死んだら、自分の命をやろう、と。
自らの才能の不可換性を知っていたエンダー博士が、アルフレッド一行に何かあれば真っ先に自ら犠牲になるだろうと見抜いていたアユムの命に対して、自分の命を賭け金として積むことで、アルフレッドたちを救おうとしていた、というのが、作者としての解釈です。
一方、エンダー自身は、殺戮と暴虐と破滅の美学を好むフェリペが、全知の秘密を自分一人のものにしやがて全知の奇跡を宇宙から消すため、エンダーを死なせる、そのためにあえてアユムを殺した、と解釈してしまいます。
フェリペ亡き後に出会ったアユムの遺体は、エンダーにとってはフェリペが遺した呪いだったのです。
これから彼はアユムを殺した罪とともに生き始めます。
そしてその罪を語り継ぐために、全知の魔人エレナを永遠に生かそうとします。そこでエレナに与える、不可能命題。
それが、次作、魔法と魔人と王女様:Seventhの物語のブートローダーとなるのです。
エンダーの遺した不可能命題とは何か。
本作読了の方はぜひ、続編「魔法と魔人と王女様:Seventh」へ。
📚️「マリアナの女神と補給兵」📚️
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https://kakuyomu.jp/works/822139844244935108マリアナの女神と補給兵Ⅲ―第六章 真の支配者(1)
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