プリンセス・リーザ

📚️「魔法と魔人と王女様:プリンセス・リーザ; The Seventh」📚️
📒 https://kakuyomu.jp/works/822139845567946867


👸この話、どこをどう読んでも、エレナがヒロインです。
どちらかというと、プリンセスリーザは、脇役。

なんでタイトルに冠するのが『リーザ』なのか、という質問を山ほどいただいています。山が大きすぎて真っ平に見えるほどです。



さてこの話、「人に幸福と停滞をもたらす神」と「人に進歩と猜疑をもたらす魔人」という、二つのいざないの間で、人がどんな選択をするか、というのが最大のテーマです。
前者を体現するのが、エミリア正教。完璧超人として描いたエレナは、後者。

そう、その二つの間に挟まれて翻弄される人間こそが主人公であり、人間の強さを描くことがテーマなのです。

そして、プリンセス・リーザこそ、その狭間の人間の代表者。

エミリアの平和の礎である正教と、心を通わせ合った魔人。
彼女はどちらを選ぶのか?

彼女が正教を裏切りながらも、エレナに告げます。

「そっちが魔人ならこっちは王女様よ……そんな気分だった……それだけ」

やがて、最後の対決を前に、次の言葉を紡ぐリーザ。

「人を自ら制御できぬ知恵にいざなう悪魔が人の立ち向かうべきものであるのと同時に、人をその場に立ち止まらせ続ける神も、人が克服すべきものなのです」

ヒロイン・エレナを友人と認めながらも、決して、その全知性を認めない。優しい安寧を約束する神の慈悲を認めない。人間として、無知の闇の中をもがき続ける。そう宣言するのが、リーザ。
その精神性こそ、初代主人公・ジュンイチに受け継がれた『人間の自由意志と無知の強さ』。この作品が初代「魔法と魔人と王女様」の名を冠する理由なのです。

だからこれは、プリンセス・リーザの物語なのです。

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