もふもふ専門死霊使いは、虹の橋を渡らせない!
-可愛がっていたあの子に会わせるから、私のそばにいてください-
https://kakuyomu.jp/works/16817330655751678139 賢いヒロインコンテスト向け作品第一弾、掲載しました。
どんどんどん、ぱふぱふー!🎉
さて……。
我が家は深大寺そばの動物霊園に母親の代からの歴代ワンコのお墓があります。私自身、赤ん坊のころから犬に囲まれた生活をしていまして(なにせおむつ濡れたと知らせるワンコがいた)、こちらに子供のころの相棒だった子によく会いに行っています。
ここは建物の中に棚状のお墓(本棚みたいな感じ)が一面に並んでいて、圧倒されます。見るたびにこんなに愛されていた子がいるんだなと思います。
一方で、いまは見られなくなったのですが、そのお墓の端に無縁となった子の合同墓があります。お賽銭箱ぐらいの大きさの箱に、無数の小さな骨がぎっしりと収められていて、それがガラス越しに見えました。それが衝撃で……。この差はなんなんだろうとか、このたくさんの子も愛情を受けていたのに……とか、心の淀みのひとつになりました。
母は看護師で、産科婦人科だったり外科手術のつきそいだったり、命の最前線にいた人でした。亡くなる人の、そして新しい命の、無念さと憤り、幸せでいられる人は本当に一握りであることをずっと聞いていました。
高校生がお手洗いで産んだ子が亡くなったり、先天性梅毒で真っ黒に生まれた子が母親に拒絶されたり、お腹開けたら血の海でもう助からないと悟ってもやれることはしようと勇気を振り絞ったり……。死産、流産、堕胎、それでも望まれて生まれる命。せっかく生まれても虐待で亡くなる命……。
ずっとどこかで命の話を書きたくて、なかなか機会がなく、今回の『もふもふ専門死霊使い』で、ようやく陽の目が出た次第です。人をずっと見つめ続けている動物達の生と死から、人と生き物の命について、何か伝えられたらいいなと思っています。
作る際にはいろいろ紆余曲折していて(主人公を明るくさせるかどうかとか、名前をロシア語統一させたりとか……本当にたくさん)、本業が睡眠1時間状態になって何もできなくなったり、とても難産でしたが、このような形で出させていただきました。
『名探偵悪役令嬢』とはシェアードワールド化していて、だいたい50年ぐらい前の話にしています。そのうち若い国王様も出てきますw
賢いヒロインコンテスト、きっと『薬屋のひとりごと』、『魔術師ダリヤはうつむかない』あたりがベンチマークなんだろうな……と思いつつ、そうならこれぐらいなら許されるかな……ぐらいにまとめてみました。もう少し謎解きは入れたくて……。
いつものごとく執筆BGMを定めていますが、今回はパスピエです。「微熱」という曲が本作のテーマ曲です。歌詞もほぼ本作を言い表しています。ノーチというロシア語で夜という名前をワンコの名前と決めたとき、本当にたまたま夜という言葉が印象的な歌詞の曲に会い……。運命ですね、これ。
パスピエ自体知ったのも偶然で、日比谷野音ライブをしているときに、何気なく日比谷公園に散歩しに来てた私が漏れ伝わる曲を聴いて、なんだこれ、すごいな……と一時間ぐらいくぎ付けになったのが最初でした。パスピエはトリッキーな明るい曲が多いと思われがちですが、「4x4」、「グッド・バイ」、「ポオトレイト」とかメロウな曲でも光るものが多いのでお勧めです。
20日にはなんとか3話まで入れたく思っています。敵役なお父さん出ます(イメージcv若本御大)。ノーチさんの正体を出したくて……。土日でなんとか(いつもそれ)。
お楽しみいただければ幸いです。
そして。これも20日に間に合えば『名探偵悪役令嬢学園編』も賢いヒロインコンテストに応募したく。どのようにして婚約破棄の事件を解決しようと暗躍していたのか、謎の転校生との関係は……、ジョシュアが心を傾けたきっかけは……みたいな、感じで用意してます。最悪GWに書きます。はい。
人生初めてギフトをいただきました。ありがとうございます!
コメントなかなか返せずすみません! もうちょっとしたら対応します。五体投地で大感謝しています!
それではよい読書ライフを!