◎戦争の総括「戦争川柳」
前回は、これまでいくつか書いて来た
・戦争川柳
を、少しでも分かりやすくなればと、ジャンル分けしてみましたが、今回は、読み進めはいつも通りに行いましたが、発表するのは、2つです。
一つは、
下剋上 大善目指す 心故
司馬遼太郎先生も、諸悪の根源のように語った、
昭和初期の軍部
その暴走の原因を考えると、この「大善」という言葉が出て来ます。元々、日本は西洋列国と比べると、遅れてきた資本主義国家でした。その遅れを取り戻すためには、謀略で満州事変を引き起こしても、日本は満州の権益がほしかった。それがこの句の一つの意味です。
そして、もう一つは「僕らはアニメ・マンガから、すべてを教わった」関連で、
不覚にも 敵が見えたよ 人間に
これは「SPY×FAMILY」で、ロイドが初めて、フランキー・フランクリンに会った時の言葉を、少し変えて川柳にしたものです。これを見て、改めて、ロシアであろうとアメリカであろうと、民間人を巻き込んだ空爆は、声を大にして止めるべきだと思いました。
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◎高橋フミアキ著「テンプレート式、書ける・読ませる・面白い、超ショート小説の書き方」(総合科学出版)を読んで、イージーに短編執筆
第1章、「書ける・読ませる・面白い」簡単テクニック【葛藤】
「本当なら○○○○したい。しかし、それはできない。何故ならば、○○○○だからだ」
まずは、これですか。例えば、
「本当なら人殺しなどせず、国に帰りたい。しかし、それはできない。何故なら、今、私は軍人で、戦地に派遣された戦闘員だからだ。」
とでも、後先考えず、書いておきますか。
続いては、
「時間は刻々と過ぎていく。私はどうすればいいんだ。○○○○。(主人公の心境)
ですか。
「時間は刻々と過ぎていく。私はどうすればいいんだ。とうとう私の所属する部隊も戦闘の最前線に派遣されることになり、敵に向って現実に、実弾を撃ち込まねばならぬ瞬間が近づいて来た。殺さなければ、殺される、様々に考えを巡らせた末に、私の頭に残ったのは、それだけの言葉だった」
ですか。
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◎メディアミックス活動
ここでは、まずは、
・星流東子の楽曲
です。現状は、
必要なことだから ちゃんと伝えてほしいだ
過去においてこの国が 周りに迷惑かけたこと
はっきり教えないと 再び道を外しちゃう
国に騙されたのか 自ら破滅招いたのか
都合のいいことばかり みんな勝手に言ってる
天皇陛下が偉いことさえ 学校じゃ教えていない
というものでした。そして、この最後の、
天皇陛下が偉いことさえ 学校じゃ教えていない
の部分を、
過去から未来へ
つながる今を
僕たちは生きてる
に変更する、でした。
そして、今一度確認しますが、この歌の目的は、
戦争の総括
です。その一点としては、まずは、これまでの歌詞、
あの戦争は、国に国民が騙された、敢えて言うなら、東京裁判でA級戦犯の判決を受けた人の策略だった、とするのは、間違い。
と言う点。これは、山岡先生の書物から作った、
独善と 山岡語る 米ラジオ
戦後、アメリカ進駐軍による歴史認識を変更しよう、というのに対応した歌詞ですが、実は、戦争の総括と言う限りは、これだけでは意味がないですね。
ここで最低限、入れたいのは、
・戦争反対を叫ぶ人は多いですが、では、実際、どうすれば戦争を回避できたのかを、きちんと説明してくれる人はいない。敢えて言えば、原子爆弾だって、核廃絶を叫ぶ人はいますが、ならば、一体、どうすれば、あの日本に投下された二つの原爆を回避できたのか、を説く人はいない。それで本当に戦争の総括と言えるのか。
という問題。さらに言うなら、
・そうは言っても、敗戦を迎えるまで、政府も、マスコミも、周りの大人たちも、知らなかったとはいえ、負けているのに、その事実を国民に言わなかった。=国民を騙していたのは、事実。ならば、本来、戦争の反省を本当の意味で活かすとすれば、国民にウソをつかない政府、マスコミ、風通しのいい政府、マスコミを作るべきなのに、現実にはそうなっていない。これをどう考えるべきか。
といったものですね。
まあ、これを歌の歌詞に落とし込むことができるか否かは、分かりませんが、少なくとも舌足らずの現在の歌詞を、もう少し考えて直してみたいと思います。