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今回はお礼に即興小説を書きましたので、もし良かったら読んで行って下さい。
ある日の灰川の配信
「うへ~、この大人気FPS難しいなぁ!」
ある日の夜に灰川はゲーム配信をしていた、プレイしてるのは世界的に人気なFPSゲームで、灰川はそこそこ好きなゲームである。
「鉄砲落ちてねぇな! 運が悪いじゃねぇか!」
『青い夜:FPSで銃の事を鉄砲って呼ぶ人、初めて見た…』
「おっ、青い夜さんこんばんわ! 鉄砲って良いよな!強いし!」
『牛丼ちゃん:灰川さん、こんばんはー』
「牛丼ちゃんも来てくれたんだ! のんびりしてってくれよな!」
灰川メビウスの配信に空羽と市乃がやって来て視聴してくれる、そのままゲームの銃撃戦が始まるが、灰川は武器が確保できてないため逃げ回る。
「ひえ~! 武器!武器! 弾と医療キットしか落ちてねぇ!」
『青い夜:落ち着いて行動だよ、さっきMKU008が落ちてたよ』
『牛丼ちゃん:MKUとか強武器じゃん! なんで見逃したのさ!』
「マジかよ! あのチート武器あったの!? やっちまったぁ~!」
灰川は焦って周りが見えておらず、武器が落ちてたのに見逃していた。かなり強い武器だったが通り過ぎてしまい2人に呆れられる。
このゲームは空羽も市乃もプレイしており、配信でもたまにやっている。そのため2人はそこそこの知識があった。
敵から離れる事が出来たのだが、何故か全く武器が落ちてない。既に誰かに漁られた場所ばかりを回ってしまってるらしい。
「おっ!武器が落ちてるぜ! なんかスゲェ強そうな武器だ! デストロイクラッシュブレイクだって!名前からして強そうだ!」
『青い夜:そんな武器ってあった? けっこうこのゲームやってるけど、見た事ないかも』
『牛丼ちゃん:破壊って意味の言葉が3つも並んでる! 強そう!見た目もトゲトゲしてるし!』
「これさえありゃ怖い物ナシだぜ! 丁度良く獲物が来たぜ!デストロイクラッシュなんとかの餌食にしてやるよ!」
世紀末な見た目のトゲトゲした銃を敵に向けて発砲する、しかし。
「なんじゃこりゃ!? 弾に当たった相手が回復してるぞ!?」
『牛丼ちゃん:ええっ!? なにそれ!聞いた事ないよ!?』
『青い夜:まさか! その武器って1億分の1の確率で出る伝説のハズレ武器!? 本当にあったんだ!?』
「うぎゃー!撃たれる!撃たれる! こんちくしょー!」
急いで退却して逃げ切り、そのまま武器を捨ててしまおうとするが。
「捨てられない!? この武器捨てられないぞ!?」
『青い夜:ハズレ武器って捨てられない仕様なんだね、初めて知ったよ』
『牛丼ちゃん:運が無いね灰川さん、切り抜いたらバズるかもよー?』
「チクショウ!このまま行くしかねぇ! おっ、他の武器が落ちてるじゃん!拳銃だな! すげぇトゲトゲしてて強そうだ!」
灰川はサブウェポンとなるハンドガンを拾って装備する、銃の名前はファイヤーフレイムファイアだ。
『青い夜:その武器も初めて見るかも! すごい強そうな見た目してるね』
『牛丼ちゃん:あっ、敵プレイヤーだ!』
「これさえありゃ無敵だ! かかってこいや!後悔させてやんよ!!」
ドンドン!と敵に向かって撃つが。
「うぎゃー! 今度は銃弾が凄い軌道を描いて自分に返って来るぅー! 後悔した!」
『青い夜:これもハズレ武器だ! こっちも1億分の1とかの可能性で出るとか出ないとか!』
『牛丼ちゃん:なにこれ!目が離せない! なんでこんなにレアなハズレを引けるのさ!?』
「ひひーん! 逃げるぜ! 逃げ切れた!」
『牛丼ちゃん:逃げ足だけはプロ級かも!』
この武器もやはり廃棄不能で持ちっぱなしになってしまう、しかも仕様なのかこれで銃は持てなくなってしまった。
「諦めてたまるか! まだナイフとかの近接武器は拾えるんだから、そっちで勝負だぜ! 配信のプロなら近接武器だけで勝ってナンボだろ!」
『牛丼ちゃん:これで諦めないのが凄い、でも羨ましいなー。私が配信で引いてたら絶対に盛り上がってたよー』
『青い夜:こんなにスーパーレアのハズレを引くとか羨ましい! 私の配信だったらすっごい美味しい場面だった』
市乃と空羽としては灰川が羨ましい、1億分の1なんていうハズレは配信者からしたら大当たりも同然だ。しかし無名の配信者にとっては過ぎたるもの、灰川ではこの状況は生かせない。
「ここから勝つのが一番美味しんだって! お!良い感じのナイフが落ちてるぜ! 2メートルくらいの!」
『青い夜:ちょっと待って!その武器も見た事ないよ!? それナイフ!? 2mくらいあるよ!?』
『牛丼ちゃん:デッカ! そんなのあったんだ!? これも初めて見た!ナイフって呼べるのソレ!?』
「名前はビッグラージグランデか! こんなん強いに決まってるぜ! 敵だ!おりゃー!」
『牛丼ちゃん:巨大なナイフを担いで敵に突撃してったー! 相手の人も驚いてるよ!』
『青い夜:凄いシュールな絵面…このナイフって専用の持ち方のエフェクトあるんだね』
見た事の無い武器やエフェクトのオンパレードだ、2人は驚きつつ画面を見る。ついでにこのナイフが何なのかも少し調べてみた。
「うぎゃー! 次は与ダメージが低いうえに攻撃する度に七色に光って大きい音が鳴る―!! これじゃ他の敵に居場所がバレバレだぁー!」
『青い夜:この武器って100億分の1くらいで出るハズレ武器って都市伝説あるよ! なんでそんなの引けるの灰川さん!?』
『牛丼ちゃん:ズルイ!灰川さんズルい! 私に配信で引かせろー!こんなのバズ確定じゃん!』
「ひぃー! 敵が集まって来た!負けたぁー!」
結局は目立ちまくった上にロクでもない武器だけしか持ってなかった灰川は負け、普通に試合終了してしまったのだった。
しかも灰川が負けた瞬間に武器は消えたので、敵からドロップも出来ない本当のレア武器だったらしい。
この試合に他に配信者は混ざっておらず、灰川はこの配信をアーカイブに残らない設定にして録画もしてなかったため、今の状況はもう動画としては残っていない。
『青い夜:灰川さん凄いよ、1億分の1を2個と、100億分の1を一個引いたんだから、すっごく羨ましいな』
『牛丼ちゃん:なんで動画に残さない設定にしてたのさー!? もったいなさすぎ!』
「うぅ~、だってあんなの引けると思ってなかったし、あんな武器あるとか知らなかったしよ! もったいないことしたー!」
その後は市乃と空羽から動画に残さなかった事を少し責められたが、まあ仕方ないという事で落ち着いた。
オンラインゲームのレアアイテム、そんな物を引けたのは幸運ではあるかもしれない。楽しめたのならそれでヨシだ。
「まだまだ行くぜ! 次の試合だ!オラオラぁ!」
『青い夜:私はそろそろ寝ようかな、おやすみなさい灰川さん、牛丼ちゃん』
『牛丼ちゃん:私もそろそろ寝るねー、すごいの見せてくれてありがと灰川さん、おやすみなさい、青い夜さん』
「俺はまだまだ配信してくぜ! 今日で視聴者登録100万目指してやるぜ!」
『『それは無理だよ!』』
こうしてレアな体験をしつつ配信は続き、灰川はFPSを楽しんでいくのだった。でも視聴者は増えなかった。
ka3999さん、応援して頂きありがとうございます!
暑い時期は過ぎましたが、こういう季節の変わり目こそ体調を崩しやすい時期ですから、お体にお気をつけてお過ごしください。
自分は夏風邪を少し前に引いて厄介な目に遭いました、この時期に体調を悪くする治りにくいようです(泣)
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