@ericspiraldiverさんからギフトを頂きました、またしてもありがとうございます!
長らく読んで頂けて光栄です、もう何でもありの作品と化してますが、やっぱり書いてて楽しいですw
今回も即興小説を書きましたので、良かったら読んでってください。
北川ミナミのアロマオイル自作配信
「今日はアロマを作っていきますね、何か文句ありますか?♪」
コメント:ないです
コメント:ないです
コメント:ありません
今日は北川ミナミの配信で楽しく作って視聴者と楽しむ配信だ、しかし何か配信の空気がおかしい。
理由は過去にミナミは配信でアロマを作って大失敗してるからで、今回はその時のリベンジである。
以前に作った時は排気ガスに覆われた町みたいな匂いのアロマが完成した。危険物などは一切使用してない。
その時はハッピーリレーの配信ルームで作っており、異臭を察知した同所属のVtuberの護光渡 ユエシーから『ミナミちゃん!? 配信ルームでバイクでも乗ってるの!?』と突っ込まれた。
「まずは無水エタノールと精製水を用意して~~……」
コメント:ミナミちゃん、無理しないでね
コメント:ヤバイと思ったら逃げて
コメント:ガスマスクはあるの?冗談じゃなくて
コメント:無事に終わりますように
「ガスマスクはルルエルちゃんから借りてきましたから大丈夫です、準備は足りてますよ、ふふっ」
コメント:ルルエルちゃんガスマスク持ってんだ…
コメント:なんで持ってるんだよ
コメント:よく分からん子だなぁ、可愛いけど
そんなこんなで香料とか入れてって製作は進んでいき、視聴者たちはハラハラしながら見守ってる状況だ。
ちなみに画面には手袋を着けたミナミの手とビーカーが映されており、ビーカーの中に変な色合いのアロマが入ってるという感じだ。透明な材料しか使用してないのに、ビーカーの中は黒い液体が入ってる。
会社からプレゼントされた劇物取扱い用の化学防護手袋を着用したミナミの手がアロマを足して、遂にオリジナルアロマが完成した。アロマを作る程度で化学防護手袋を使わされるのはミナミくらいだろう。
「出来ました、成功です♪ アーモンドみたいな香りがします、やりましたっ」
コメント:良かったね!
コメント:笑顔が可愛い!
コメント:それなら良かった
コメント:アーモンドの匂いがする香料なんて使った?
「ふふっ、北川ミナミのオリジナルアロマ、グッズにして皆さんにもお届けしちゃいたいですっ♪」
コメント:そうなったら絶対買う!
コメント:3個買うよ
コメント:私も作ってみよっかな
コメント:ミナミちゃんと同じレシピで作ったけど
アーモンドの匂いはしないよ
上手く作れたことに喜んでると、突然にハッピーリレーの配信ルームのドアが開けられ、Vtuberの護光渡ユエシーが焦った顔で入って来た。
ユエシーは片目を閉じて衣服で肌の露出を極限まで減らし、タオルを呼吸器に当ててる。これは毒性ガスが発生してる場合に有効とされる緊急防御である。
兵器性毒ガスが発生してると思われる場合は頭を下げない方が良いらしい、空気より比重が重いから下に溜まるそうなのだ。
「なんか毒性化学兵器・全身窒息剤の匂いがするんだけど! これってなんなの!?」
「え? ユエシー先輩?」
コメント:毒性化学兵器!?
コメント:そういやアーモンドの匂いって…
コメント:おいおい!大丈夫なのか!?
コメント:早く逃げろ!
「脈拍正常、意識正常、開口障害兆候ナシ、血液の酸素交換も正常みたい…良かった! ただ匂いが似てるだけみたい」
「え? えっ? この匂いって変な物の匂いなんですかっ?」
「ううん、少し似てただけだから大丈夫だよミナミちゃん、でも外では使わないようにね、絶対だよっ?」
コメント:ユエシーちゃん、なんでそんな匂い知ってんの?
コメント:ミナミちゃんが作るの変な物になりがち
コメント:もうアロマは諦めよう
コメント:ミーちゃん、可愛いけどアロマ止めようや
ミナミはアロマの才能が絶望的にないらしく、逆奇跡的な調合で変なアロマを作ってしまう性質があるらしい。
今回に作ったアロマも、その匂いが何と類似してるのか知ってた場合は即座に対応行動を取る香りであり、毒性などは一切ないものの騒ぎになりかねない香りだったのだ。
「じゃあ皆さん、今日も楽しかったです。またアロマに挑戦しますねっ♪」
コメント:やめて
コメント:諦めて
コメント:ユエシーちゃんとやろう
コメント:才能が……
こうしてアロマ製作配信は終わったが、視聴者はまたしても驚く結果となったのだった。
アロマや香水を作る時は換気をしっかりして、危険がないよう気を付けましょう。
@ericspiraldiverさん、ギフトをありがとうございます!
変な作品ですが、まだ続く予定なので、読んでってもらえると幸いです。