• 異世界ファンタジー

『地魔弟子』第94話『ならず者』の裏話

いつも『がつがつ!地球魔女の弟子は犬のように食うっ』をご愛読くださりありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。

■あるあるエピソードについて
ついに! 異世界ファンタジーでは定番のあるあるエピソードが出てきましたW
「ぱっとしない主人公に見えて実はすごい能力ががが!」という、読者を一気に引き付けるための仕掛け。
その機能上、本来は物語の序盤で使うべきもので、今更やる感がはんぱありません。

今回はチカが絡まれたことを見てわかるとおり、これはつまり……チカのすごさを紹介するエピソードなのでした。
実際、私の手元にあるネタ帳には、チカが自分で嫌われ者をとっちめるネタがいくつかメモってあります。
しかし……リトリィが出張ってチカの代わりに活躍してしまうのでした。
二人の性格を考えると、どうしてもこういう展開になってしまいます。

とはいえ、
・リトリィの新しく覚えた魔法『マジカルジャケット』を紹介できたこと。
・街のハンターたちが、リトリィのことを実力者として一目置いたこと。
・反対にチカは大金持ちで『大容量の収納』を持つ美人のカモだと、変な誤解をしたこと。

以上の収穫もあり、作者としては(よし元は取れた!)と、うれしい誤算であります。
チカのすごさを紹介する機会は、今後もいくらでもあるでしょうし。

■ならず者について
そして本作品で初めて、心底嫌なやつ――ただ嫌われるためだけに登場する人物が出てきました。
この嫌われ者……誰からも嫌われる者というのは、描写がなかなか難しいです。

シナリオ通りに動く都合のよいお人形なら、まあどうとでも書けるでしょうけど。
存在感をもって描写するのは、なかなかに難しい。

なので私はネットの情報を元に彼らのキャラクターを組み立てました。
・XのTLには毎日のように、嫌なツィートが流れてきます。
(一見親切めかしているのに……なぜこんなに嫌な感じをさせるのか?)
・あるいはYoutubeに投稿された、ツイフェミを揶揄する動画。
(どうすればこんな嫌われる言動ができるのか?)
自分なりに研究して、仮想的なAIというか、思考パターン・行動ルールを作りました。
つまり、作中に登場した嫌われ者は、私が作った一つの思考パターン・行動ルールに基づいて『合理的に』行動しています。

■マジカルジャケットについて
命名は桂正和氏の作品『D・N・A 何処かで失くしたあいつのアイツ』に出てくる『サイコジャケット』から借りています。

精神力、超能力、魔力、マナ…超自然的な何かを、パワードスーツのように身体にまとって戦うという、手あかの付いたよくある設定ですね。
なので原理とかやり方とか論理的な整合性とか、一切考えていません。

こういうのは、他の登場人物からどう見えるか?
ひいては読書からどう見えるか?
それがなにより重要であり、作品ごとの差別化だと理解しています。

この世界では魔法の発動には、必ず呪文詠唱が必要です。
なのでリトリィがしたことは、この世界の魔法使いにはかなり奇妙な現象に見える……
そのような異常さが、物語を読むなかで受け取って頂けていれば幸いです。

……この世界の魔法の原理については、(作中では語っていませんが)もちろんきちんと設定があります。
その原理によるとこの世界の魔法には、かならず呪文詠唱が必要であることの他に、他の異世界ファンタジーの魔法と比べて極めて重大な欠点が2つあります。
それは……っと。場外でのネタばらしはほどほどにしましょう。

「この世界の魔法の原理って実は、こうなんじゃない?」
「ってことは、2つの重大な短所ってこれじゃない?」

などとコメントで盛り上がれたら幸いです。

それでは引き続き『がつがつ!地球魔女の弟子は犬のように食うっ』をご愛読頂けますよう、よろしくお願いいたします。
ではでは

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する