たなべ

第1回カクヨム短歌・俳句コンテスト（短歌の部二十首連作部門）への応募作品です。

連作で片思いを詠んだ短歌集。 カクヨム短歌賞10首連作部門応募作です。

級友に里山という男がいて、こいつがまったく愚鈍であった。 頭の回りが遅く、いつもだらしのない顔をしていて見ていると腹が立ち、私は彼が嫌いだった。苦労も悩みもなく、将来の憂いを想…

　夢の中でおよそ９回くらい訪れた、東京ふぅふふーふぅふ山形の話。アトラクションの紹介。 　山形市にある室内型、ふぅふふーふぅふ。 　この作品のソースは全て夢。

　御法川さんは美人ではあるが公園で暇を持て余す変人だ。 　癖のない長髪を腰のあたりまで垂らし、前髪を几帳面なほどにぱっつりと切り揃えている彼女は、いつもの公園のいつものベンチで…

人生二周目の男の子が志望校に合格し、部活を何にするか悩んだり善行を積もうとしたりする。 閑窓社さんのアンソロに参加したものです。 架空の学校がテーマのアンソロジーで、事前にも…

ある朝、目玉焼きでも作ろうかとたまごを割ると、中から一人の女性が現れた。 僕と彼女は、一緒に暮らすことになる。

あんたの爪が私のお腹の上で弾けた。聴きなれた音、麻痺した痛み。 私の時間はあの海に取り残されて、枯れていく。

統計商品の会社「ＩＰＴＵ」に勤める主人公は、同僚からある秘密を打ち明けられる。個人と組織、記憶と認識が交錯する会話劇。第66回群像新人文学賞最終候補作。

ショートショートに挑戦。と言いつつも山なしオチなし、ある意味で創作論（笑）混じりのやつ。でも、こういうシーンから始まる百合長編って探せばいくつもありそう。