こんにちは。暑いですね! 飯田です。
さてさて第三号。そろそろ話せることもなくなってくる……かと思いきや。
まずお報せがあります。
すみません、日程管理間違えてしまって……というか、思ったよりストーリー展開上で膨らんでしまったところがあり、九月一日までに『三通のダイイング・メッセージ』完結済みにできそうにありません。
いえ、九月一日オーバーしての完結ならできるのですが(多分このまま連載続けていれば九月半ばくらいに完結する?)、ナツガタリの応募要項から外れちゃうっぽいんですよね。これはちょっと大きな問題。
と、いうことで、現在の章が終わる八月の半ば頃からですかね、具体的には「挑戦……?」の章と「事件が起こる③」の章から、一日二話更新にします。更新日は相変わらず月木ですが、一日に公開される話数が二話になる、というわけですね。
読者の皆様には負担をかけてしまって申し訳ありません。だいたい二カ月くらいで終わるかなー、という目算でやっていたのですが、さすがに三件も殺人事件が起こるとそういうわけにもいきませんでした。これは反省。
ま、お報せはここまで。次は「ナツガタリで語ったり!」の本題に入ろうと思います。
しゅうすみ作品の舞台となる時宗院高校。この高校のモデルについて語りたいと思います。
まぁ、語ると言っても去年のカクヨムコンテストで僕のことを知ってくれている人は『あの言葉は胸にあるか』を読んでくださっていると思うので、何となく察しはつくでしょうけどね。
神奈川県立湘南高校、がモデルです。僕の母校ですね。
僕が入学した当初は県内でもトップクラスの進学校だったのですが、今はあまり聞きませんね。まぁ、しゅうすみ作品中の時宗院高校よろしく大正時代からある歴史ある学校なので、没落しても由緒正しさだけはある学校です。
実は湘南高校の百周年記念の式典はコロナで潰されてしまいまして、来年に控えている「同窓会設立百周年記念」が実質的な百周年記念式典になりそうな雰囲気です。
卒業した僕の感想としては、「楽しかったぁ」が本音です。
いえ、つむじ曲がりが多い学校でしたので、「湘南? ああまぁ、別に普通だったよね」なんてことを言う人間もちらほらおり、僕もそういう斜に構えたことを言うクチだったのでそんな態度をとっていたこともありましたが、でも本音は「最高に楽しかった」です。少なくとも、思春期の貴重な時間を湘南高校で過ごせて本当によかった。
僕はあまり頭がよくなく、というか頭を使うことが苦手で、勉強はあまりできなかったのでそこそこの大学にしかいけませんでしたが、基本的には私立なら早慶が、国立なら旧帝が最低ラインみたいな学校でした。無論そこから漏れる人もいるのですが、そういう人でも心がしっかりできていたり、ジョジョの「黄金の精神」みたいなものが備わっていたりと、立派な人間が多い学校でした。
それに比べると僕は学業も月並み、精神も病気になってしまう始末で、出来損ないもいいところでしたけどね。
まぁ、とにかくいい高校でした。カクヨムに中学生のユーザーがどれだけいるか知りませんが、神奈川県の中学生諸君、いいところだよ。進路に考えてみな?
今でも、苦しい時、何かに立ち向かっているのに挫けそうな時。
湘南高校の思い出が胸に炎を灯してくれます。
僕は病気をして、集中力や「物事を考えるスタミナ」のようなものが著しく低くなりました。それに加え元々頭を使うのが苦手だったこともあり、本当に考えるのが苦手になった。
小説を書くことで例えると、プロットを組むのが心底苦手になったのです。プロットを組むに当たっては「ここでこの情報を出して、その展開をここに繋げて」と丁寧な思考力が求められます。
でも僕はもうそれができない。頭にもやがかかってしまう。酸欠状態みたいになるんですね。しんどくなってくる。
それでも野望があるから何とか小説を書くことに立ち向かっていく。おかげさまでゲームのシナリオを考える仕事をもらえたり、朗読劇の脚本を書く仕事なんかにも恵まれました。プロットのようなものを求められたこともあります。その度にできる範囲で相手の要望に応えてきたつもりです。プロットが考えられない。でも察するに、相手は企画書のようなものを求めている。コンセプトや何がやりたいかを短文でまとめることはできる。そうした書類を作ることはできる。
こうした気力や根性も、湘南高校で培ったものでした。
Always do, what you are afraid to do.
湘南高校のスローガンです。「最も困難な道に挑戦せよ」
秀平と花純が、困難な殺人事件に挑む時も、きっとこういう言葉が胸の中にあるのでしょう。どんな相手でも「できること」で戦っていく。持っている武器で挑んでいく。
強いカードを欲しがったってそうそう手に入らないのです。だったら持ち札でどうするか。ハッタリかましたり、コンボを考えたり、隙を突いたり。
やれることして、生きていきましょう。
何だか説教臭い回でしたね。反省します。
次回はもっと楽しい話ができたらいいな、と思いつつ。
語ってほしいことがあったら教えてください。
それでは、暑い日が続きますがご安全に。この夏も楽しみましょう!
画像は敬愛するすずめさんからいただいた『開けてしまった密室』のイラストです!
