お久しぶりです。
今年は私が応援しています、北海道日本ハムファイターズが勝ったら更新する事にしました。あしからず。本日4/2勝利しましたので、うらすじ次回予告です。
第二十八話 銀色メゾンネイル
認知症の人が多く住んでいる高齢者専用マンション「シルバーメゾン」。週に一度、彼女はマニキュアを持ってやってくる。利用者にネイルカラーリングをして楽しんでもらうために。
色鮮やかに輝く自分の爪を見て、無口な入居者もたちまち笑顔がこぼれる。綺麗にしてもらうのって何歳になっても嬉しいものだ。笑顔を引き出す事が一番難しいことだと、ケースワーカーさんやスタッフ職員の方が話してくれた事を思い出す。それはきっと、催し物をやるよりも、趣味のサークル参加よりもずっと自然な笑顔なのだろう。
認知症とは言えども、他人同然の同居者とヘルパーに囲まれた環境では話したいことも話せないのは俺と同じ。誰だってそうだとは言い切れないが、比較的多いのかもしれない。誰かの都合である日置かれたこの環境。最後まで人間らしくありたいと願うその手を、そっと握り返してあげたいと思う彼女の心はとても自然だと、そう思った。綺麗に彩る仕事をする彼女を。
今回の話はネイリストの話。暴力は無いから安心してくれ。ちょっとしたトラブルの解決に俺が走り回るだけ。平和じゃないけど、比較的平和なお話。俺は困っている人がいたら、助けてやりたいと思ってしまうお節介なお人好しなのさ。
いつの間にか笑顔を忘れてしまったあなたに、あの時の心をもう一度。若者軽視、老害嫌悪は時代遅れ。いくつになっても綺麗でありたい第二十八話。