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『翼と言う勿れ』あとがき

 こんにちは。正野雛鶏です。
 天然パーマがトレンドマークの大学生を主人公とする某漫画と題名が類似していますが、模倣したつもりはありません。どうかお手柔らかに。
 あとがきと言っても自作解説はいたしません。解釈は皆様に任せることとします。
 ここでは誰も興味もないだろう本作誕生の経緯について語らせていただきます。主に私が記録として残しておきたいだけです。
 私が通っていた中学校では、自分の意見を文章に起こしそれをクラス内で発表し合い、それから選ばれた代表の人が全校生徒の前で発表するという催しがありました。
 本作の大元になったのはその催しにて私が執筆したものでした。
 結果的に私はそこで成果を上げることができなかったのですが、それでも私の中ではずっとその作品を温めていました。というのも原稿用紙三枚以内に収まるように書かなければならないという制約ゆえにその催しに対して心残りがあったからです。
 他の人たちはその文量規定を十分どころか一枚ほどしか書けないと嘆いている様子だったのですが、文章オタクの私からしてみれば逆に書きたいことが山ほどあり全然足りなくて不満が募るばかりでした。
 本作はその後悔を果たすために書き上げたものです。
 ただ内容が内容というのもあってか作品として投稿したのは去年のことですが、見返すたびになんだか文章に違和感を感じ加筆修正を繰り返してきました。
 内容というよりかは文章に拙さを感じてしまったからかもしれません。
 一応この時分やっと完成ということにしたのですが、まだ今の作品にも不満は残っています。けれど、いつか区切りをつけなければ永遠と続ける羽目になりそうなので断念しました。
 とにもかくにも作品としては完成したのですがその折、はたと障壁にぶつかりました。
 ジャンルがわからないのです。
 いや、去年投稿した段階ではエッセイ・ノンフィクションということに決めていたのですが、改めて熟考しなければならないような気がしたのです。本作は元々、学校行事に向けた厳正なる意見文として書かれたものです。物語要素など微塵も入っていないようなものなのです。その点で見れば、当該ジャンルが適当なように思われます。しかしながら、実際読んでいただければおわかりの通り、物語的な側面も持ち合わせてはいるのです。これでは困ったものでした。
 紆余曲折の末、結局ジャンルは変えずにエッセイ・ノンフィクションということにしましたが、何が最適だったのでしょうか。
 別にカクヨム運営にジャンルの幅をもう少し利かせてほしいと物申すつもりはありません。というかすでに十分選択肢はあります。こんな稀有な文章を書く私がいけないのです。
 長々と不毛な話を申し訳ございません。
 お読みいただいた皆様に平身低頭と感謝の意を表します。
 ありがとうございました。

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