• 異世界ファンタジー

第31話 仕切り直し より

「初めまして、私はティファニー、ティファで良いわ」
彼女は俺の目の前で立ち止まり微笑んだ。
「えっと、俺は颯竢、どこかでお会いしましたっけ?」
完全に会った事は無いが、どこか自信ありげに近付いて来た彼女に気圧されて尋ねる。
「いいえ、お初よ、颯竢さん」
長いまつ毛は天然だろう。
整った顔立ちをしており、薄く化粧をしているかもしれない。
「それで、俺に何か用でも?」
「用がなければ挨拶してはいけないのかしら?」
彼女からは哲学的な香りがした。

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