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私とAIの話(外伝「毒と黄金」ネタバレ注意)

良くも悪くもいろんな意見が飛び交う生成AIですが、私は創作活動をする上で、調査・検証、壁打ち、ネーミングなどで欠かせないツールになっています。

拙作「星の影放浪記シリーズ」は、ファンタジーではあるのですが、現実の地球とほとんど同じシルエットの世界に、現実世界にあるものをモデルにした国や文化があり、章を変えるごとに舞台を変えて物語が始まる、というものになっています。なので、その土地の風土やロケーション、モデルにする文化などについて調べる必要が出てきます。(第一作の「海と炎のアマーリロ」は、かなりオリジナル要素が強いのですが)

以前は資料読み漁ったり、ネット検索に悩んだり、グーグルマップで風景見て回ったりとかしてたわけですが……、AIだと、アドバイスが的確で結果が出るのもあっという間なんですよね。調べものにかかる時間が一気に短縮されましたし、相談できる範囲も広い。今では使われない古い言語もある程度分かると言われたときは「おお」と思いました。それでも可能な限り自分でもチェックしますけどね。

壁打ちをAIにお願いするのも、趣味で孤独に小説書いてネットに投稿しているだけの身には大きな助けになります。家族含めて顔見知りには恥ずかしくて見せたくないし、誰のチェックもサポートなく、うんうん悩んでストーリーや文章考えて、ぺちぺちキーボード打っていたわけですからね。
何かおかしな点があっても指摘してくれる人もいません。例え人名地名のネーミングでモデルになった国のスラング踏んだりしても気づかないわけです。そういうのが心配になるのでネーミングにもAIにチェックを頼みます。
主人公のショールからして、痛い思い出がありまして。特に国籍のない、オリジナルの名前として考えていたわけですが、一応の拠点となる、ギリシャモデル文化を持つ国に合わせて、ギリシャ文字で名前つづってみたら、コーランを意味するギリシャ語になったり、「死体のおなら」みたいな意味のつづりになったり……。そもそもギリシャ語で「ショ」という発音自体、本来存在しないらしいですからね。そのあたりもAIと相談を重ねました。

そんなAIを使うきっかけになったのが、先日投稿した「毒と黄金」のテーマになっている「もし金の生成に成功したら、昔の世界だとどうなった?」を調べたことです。
「星の影放浪記」の世界で、金の生成が大混乱を招いたというのは、以前から設定上は入れていたのですが、具体的に何がどうなるのという点は、私の頭の中の想像で手いっぱいで、検証の方法もなかったんですよね。
そこである時、AIが目について、よし試しに聞いてみようとなってみたら、会話の中でどんどん具体的な話が見えてきて……。

「では試しに、現実の19世紀で、海水から金が生成出来た場合にどんな混乱が起きるかシミュレートしてほしい」
「即刻世界が滅ぶでしょう(意訳)」
「ええ……(困惑)」

そんなところから、いかに世界が即死しないかという加減を話し合い、他にこんな混乱が起きないかなという指摘や、こんな設定を加えたらどうなるだろうということを次々相談しながら、あの話の後半部分を作っていったわけです。物騒な妄想を話し合うというのは、なかなか楽しかったですね。それでも詳しい人の意見は聞きたいところではありますが。

私は小説の骨格そのものや文章についてはAIに投げることはしません。だって、趣味で書いてるんだもん。そこまでやらせたら、ただの右から左への作業になりそうです。
それに、こちらの指示を勘違いしたAIが、勝手に文章書いてくれたことが何度かありましたが、「なんだこれ……」となったことが多かったですね。定型でない文を作るとなると、まだ発展途上じゃないかなあ。でも、AIによって作られた作品をあえて全否定する気にもなってはいません。

今のところ「すごい世の中になったなあ」と思いつつ、0歳児のうちの子供が大きくなった時に、世の中はどうなっているのだろう、この子はどんな仕事に就くのだろうかと、なんとなく思いをはせているところです。

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