数時間前———
国立美術館(ライクスミュージアム)
「ルカ、これだよ!」
「ほう、ヤン・アセリンの......『トー横より愛をこめて』19話で私の比喩として登場した、白鳥だな......」
ルカの眉間の√ が深い。
「しょ、しょうがないじゃん!あの時はまだ16歳で、子供で......」
「うん、そんなことより!!」
ルカのハンティングピンクな瞳が輝いて見える。
「この絵画は世界で最も成功した『政治的コラ画像』だということを君は知っているか?」
「は!?コラ?」
「ここだ」
ルカが指先を向ける。
「『宰相』だの『国家の敵』だの書いてあるが、」
「これはアセリンが死んだ後に、何者かが勝手に書き足した二次創作なのだ!!」
「えええええ」
「ただの『卵を守る必死な白鳥』は、政治的な接着剤によって『国家の英雄』に相転移させられたのだ......!」
「いやん、焦りんますわ!そんなの!!」
「うむ!では次に、巨大なガラスケースに閉じ込められた《夜警》についてだが......!」
うちのヴァンパイアは、
すんごい、喋りたがり———
『トー横より愛をこめて』
——— 16歳で見た、アムステルダム
▼第19話:国立美術館でルカと……
https://kakuyomu.jp/works/822139845553056911/episodes/2912051595403089967アムス中央駅近くのホテルより愛をこめて🇳🇱