お世話になっております。山龍です。
このたび、
「歴史・時代小説にBL要素が多く見えるのはなぜか」
と題した評論を投稿致しました。
副題は
――衆道・主従関係・投稿サイト文化から考える――
です。
https://kakuyomu.jp/works/2912051601564698591歴史・時代小説を読んでいると、BL作品として書かれているわけではなくても、男同士の関係性が非常に濃く立ち上がる作品に出会うことがあります。
主従、師弟、若衆、女形、戦友、敵味方の執着。
そうした関係性は、恋愛として明示されていなくても、現代の読者にはBL的に読める余地を持つことがあります。
私自身、中華時代小説の第一人者の千葉ともこ先生をはじめ、個人的に熱心に読んできた歴史・時代小説の多くにも、そうした「男同士の関係性の濃度」が滲んでいると感じます。
これはプロアマ問わず、です。
体感としては、追っかけ作者の七割ほどに、広い意味でのBL的読解の余地があるように思えます。
ただし、本稿は「歴史・時代小説はBLである」とは断じておらず、むしろ慎重な立場です。
日本史における男色・衆道・若衆文化、武家社会や寺院文化、主従関係、さらに投稿サイトのタグ文化や中華時代小説・華流ブロマンスの背景まで含めて、なぜ歴史・時代小説では男同士の濃密な関係性が目立ちやすいのかを整理したものです。
BL、ブロマンス、衆道、耽美は、それぞれ同列に扱うべきではありません。
だからこそ、安易に混同せず、創作者としてどう扱うべきかを主張してみました。
歴史・時代小説を書く方、読む方、そして「男同士の関係性」が物語の中でどのように立ち上がるのかに関心のある方に、少しでも届けば幸いです。