お世話になっております。
山龍です。
本日5/10㈰11時、
『江戸日本橋 薬種屋〈桔梗屋〉の診立て』
第三話「酸棗仁、宵に脈沈む」
第三幕を公開いたしました。
https://kakuyomu.jp/works/822139845582961509
以前の近況ノートでは、開幕話の空気感や、お駒という京おんなをめぐる不穏な噂、そしてポスターについて触れて参りました。
今回は、第三幕そのものの見どころを、できるだけネタバレを避けて少しだけ書かせていただきます。
第三幕では、これまで町の口々に広がっていた「死人めくおんな」という噂に対して、与四郎の診立てがいよいよ前面へ出てきます。
誰が怪しいのか。
何が恐ろしいのか。
そして、何を見れば本当のことに近づけるのか。
『桔梗屋』の物語は、派手な退治も、霊験あらたかな奇跡も一切ありません。
あるのは、薬包を開く手つきと、脈を取る指先と、噂に惑わされない目だけです。
今回の第三幕は、いわば「種明かしの入口」にあたる回です。
ただし、真相をただ説明するだけではなく、そこに至るまでに町の空気がどう歪み、人の見方がどう曇っていたのかを感じていただければ嬉しく思います。
与四郎はあいも変わらず、無愛想。
弥吉も、まだまだ全部を見通せるわけではありません。
ですが、その二人がそれぞれの距離で、お駒というおんなをめぐる噂に向き合っていきます。
そして、次回5/17㈰11時に、第三話「酸棗仁、宵に脈沈む」は閉幕となります。
また、本日昼時点で、フォロー🔖175、PV3,044、★218、応援♡788、コメントも多く頂戴しており、公開からまだ二か月余りの作品としては、本当にありがたい反応をいただいております。
特に、単にPVが伸びているだけではなく、応援やコメントという形で反応を残してくださる方がいることは、大変励みになっております。
読んだあとに一手間かけて反応を残すというのは、なかなか面倒なことです。
それでも、その一手間をいただけていることに、改めて深く感謝申し上げます。
『桔梗屋』は、派手な転生モノでも、妖怪退治モノでもありません。今後もずっとそうです。
江戸日本橋の片隅で、噂に振り回される人々と、怪異を薬種屋の目で静かに診立てていく物語です。
そうした地味な作品をここまで読んでくださっていること自体が、作者としては何よりありがたいことです。
第三話「酸棗仁、宵に脈沈む」第三幕。
よろしければ、江戸日本橋の薬種屋〈桔梗屋〉までお越しください。
噂は騒がしい。
薬は黙って効く――