前回の近況ノートの続き📦
「隣人のドアの前にAmazonの置き配が放置されている問題」のその後です。
本日、私はお休みだったのですが、寝起きでドアを開けてみるとやはり荷物がそのままになっている……📦
というわけで#9110に電話してみたのですが、つながる気配さえない。
ついでに言えば、私は発声障害を患っているので、長時間の通話となると声が詰まり、出なくなってしまいます。緊張するとなおさらですし、説明をしなくてはならない場面だとさらにリスクが高くなります。
電話をかけ直すにつれ、喉元に異常を覚えました。
指で押しても押し返されるほど、喉の筋肉がかちこちに固まっています。これはもうだめです。たとえ電話がつながったところで、おそらく声は出ません。シンプルに「不審者」です。むしろ、こちらが怪しまれてしまいます。
「行くしかないかあ」
通話はあきらめ、最寄りの交番をGoogleで検索し、松屋へ行くついでに立ち寄ることにしました。
面談であれば、筆記での会話も可能です。
念のため、メモアプリで「言いたいこと」を書き留め、家を出ました。
今思えば、先に松屋へ行くべきでした。
交番の年季の入った警察官に「相談があるんですけど」と持ちかけ、事情を手短に、どうにか話すと矢継ぎ早の質問攻め。
もちろん、こちらの氏名や住所などは当然聞かれるんだろうなあとは思っていましたが、まさか生年月日や就業先まで聞かれるとは思いもよりませんでした。
道中、喉のマッサージを丹念にした甲斐もあってか、そのときの会話には不自由しませんでしたが、質問が積み重なるにつれ、だんだん不安になっていきます。
「……その情報、必要なのか?」
そう思いつつも素直に応じていますと「あなたはこれから在宅か?」と確認が入りました。
「松屋へ行って『ネオトマトごろごろチキンカレー』が食べたいです」
なんて、その状況で言えるわけがありません。
「そこのスーパーに立ち寄って、30分後には帰宅していると思います……」
泣く泣く松屋をあきらめることとなりました。
でも、あれですね。
本署へ連絡を入れた交番の方が「こちら〇〇」「対象は〇〇〇号室」なんて話していると、「参考になるなあ……」と、つい取材気分になってしまうのは書き手の悪い癖だなと思いました。
かくして、私はスーパーで酒とコーヒーとお昼ごはん……といっても食べている状況でもなさそうでしたので、手作りのおにぎり一個(シャケ)と明太スパサラダだけ買っておとなしく帰宅し、本署からやってくるであろう屈強な警察官を待ち構えることとなりました。
TVerで「華大千鳥」を再生し、おにぎりをパクッと咥えた瞬間「ピンポーン」です。
「──迅速かよ!」
あわてて応対しましたが、あとで気づくと口に海苔がべったりと付いてました🥺いっそ指摘してくれよ……軽い黒歴史じゃないか。
そこからは結構ガッツリとした職務質問と、ガッツリとした初動捜査みたいなものが始まりました。梅雨入り後の真っ昼間、気温は29度です。ベテランっぽい警察官も、若手そうな警察官も、なんなら私も汗だくです。
その辺は機密事項もありそうなので詳細は差し控えますが、とりあえずは異臭もなく、在宅でもない。
結局はマンションの管理会社に警察官が連絡を取り、置き配の宛名と入居者の氏名が合致しているか、合鍵を保有しているか(いざという時の伏線でしょうか)、保証人はいるかなどの確認をして──私の住むマンションは割と厳しく、保証人プラス保証会社への契約が必須なので、「管理会社が本人ないし保証人に連絡を入れる」ということになりました。
「……これ、私が最初から管理会社へ連絡すればよかったかもしれないパターンだ」
そう思いつつ、警察官と四方山話をしながら、管理会社からの事後報告を20分ほど待ちました。
今どきというか、警察官の方も業務用のスマホと個人のスマホをフル活用しているようで、若手の方のスマホの待ち受け画面が「ドアラ」でした。
名古屋あるあるです。
待つあいだは特にすることもないので、ベテランの警察官は故障したエレベーター(先の台風で冠水して壊れたらしい)の張り紙を熱心に熟読し、若手の方はしきりに顔をかきむしっていました。よく見ると顔が汗疹だらけでした。顔にはかゆみどめのパッチもついています。
それを指摘すると「これは職業病ですね」と、朗らかに笑ってらっしゃいました。言われてみれば、警察官の制服は確かに通気性が悪そうです。
「そろそろ、その制服も『ファン付きのウェア』にしたほうがいいのでは──」
なんて提案しているうちに、管理会社からの一報が入りました。
「はい、はい。そうですか。わかりました」
実に爽やかなやり取りでした。
「本人と連絡は取れませんでしたが、保証人とは連絡が取れまして、居住者のTさんは一ヶ月ほど出張しているとのことでした。あと、置き配の荷物は後日、保証人が引き取りに来るそうです」
私はぽかんとしました。
一ヶ月も出張するのに、洗濯物を干しっぱなしはさすがにあかんやろ。
それに、「一ヶ月も出張する」のに、Amazonの置き配をそのタイミングで、なぜ時間指定でわざわざ頼んだんですか──。
言いたいことはほかにもあります。
結果的に「警察のご厄介になる」ほどのことでもなかったのは幸いでしたけど、管理会社に「ついでにうちのトイレの換気扇も直してくれ!」と頼む、絶好のチャンスを私はみすみす逃してしまいました。
このタイミングでは、さすがにちょっと頼みづらい。
地響きすら起こす換気扇とは、今後も長い付き合いになりそうです。
「お手を煩わせてしまいすみませんでした」
警察官の方々に丁重にお礼を述べ、部屋へ戻り、一服すると、タバコのフィルターに海苔が付いてるじゃないですか。
あわてて鏡を見ると、唇にべったりと海苔が付いてました。
体温が一気に上がりました。
現場からは以上です🫡