本当に、ずっと立っていた気がする。
月曜日から今日まで。
ほとんど立っていた。
立って説明して、立って笑って、また説明する。
展示会というやつだ。
四ヶ月くらい前から準備してきた。
いや、半年以上かもしれない。
打ち合わせして、資料を作って、どう見せるか考えて、説明の順番を考えて。
いやそれは違うんじゃないかと言われて、直して、また直して。
それで、いざ始まってみたらどうなるか。
まあ、いろいろある。
コンペで入った企業があって、協力会社というか、まあそういう感じのところなんだけれど、これがなかなか。
どうも様子がおかしい。
仕事をしていないわけではない。
たぶん。
おそらく。
きっと。
でも、出来上がってくる資料は誤字脱字が多いし、直しても直してもまた間違える。
その配置だから意味が通るのに、そこを変えてくる。
同業の経験があると言っていたのに、提案もあまり出てこない。
だから思う。
少なくとも、私が思っていた感じとはだいぶ違う。
というか、かなり違う。
困る。
かなり困る。
というのも、その案件、わりと私が押した気がするからだ。
押した気がする。
いや、押した。
言った気がする。
「ここ、いけると思います」
とか。
「デザインだって、競合他社の格に劣らないヤツです」
とか。
あと、
「いや、私これがいい。ここがいい。みんなここにしよう?」
とか。
……言った気がする。
言った。
完全に言ってしまった。
だから今、ちょっと思っている。
どうしてくれるのかな、と。
主に私のメンツの話なんですけど。
いや、メンツなんてどうでもいいのかもしれないけれど。
でもやっぱり、どうしてくれるのかな、とは思う。
そんなことを思いながら、私は展示会のブースに立っている。
立つ。
説明する。
笑う。
また立つ。
腰が痛い。
足も痛い。
かなり痛い。
でも笑う。
お客さんが来るから。
新規のお客さんを取らなければならない。
……取れるのだろうか。
冷静に考える。
展示会はもう何年も出ている。
でも、新規のお客さんが展示会から直接生まれた記憶は、ほとんどない。
ないんですよ。
だいたい紹介だ。
紹介なんです。
展示会とは、いったい何なのだろう。
既存顧客のパーティじゃないんだぞ?
よくわからない。
立って、笑って、説明して、腰を痛めるイベントなのかもしれない。
もしそうなら、まあ、それでもいい。
ただ一つだけ思うことがある。
展示会をやるなら、せめて。
せめて私のボーナスを増やしてほしい。
増えないけど。
まあ、もう終わってしまったので、
何を言っても仕方ないですが、
週末は少し休んで、読みたい物語を読んで、また書こうと思います。