<花天月地>第2話【星は流れて】
江陵派兵が決まり、すでに出陣した長江の水上で。
みなさん、W杯は一戦くらいご覧になりました?🤗
では、【PK戦】とかもなんぼか目にされましたかね?
外してしまった人とかいるでしょう……。
私はあんなもん決まる時は決まる! 止められる時は止められる!!
W杯のPKとか国の命運を背負ってんだ重圧で外してしまうこともある!!
って全ての運命を肯定してるので、
PK戦で外した選手を攻撃する一部サポーターとか「じゃあ貴様が蹴ってみろ!!! 貴様のように匿名をいいことにSNS上で選手を叩くような小心者、蹴るどころかちびるに決まっている!! 蹴ったことがすごいわ!! すごい勇気や!! バンジージャンプから飛び降りたようなものや!!」と思うので、ものすご大嫌いなんですけど、
それでも選手は強く、責任を背負い込むので、
外してしまうと、自分を責めて落ち込んだりします。
そういう時に、声をかけてたり、肩を叩いたり、抱き寄せて一人じゃないということを伝えたり選手たちのやりとりが色々見られます。
……現代のアスリートでさえそうなんですよ?
三国時代の、命をやり取りしてる人たちって、きっと同じどころかもっともっと、声を掛け合って普段から生きていた気が私はするのです。
よく歴史は立派な発言しか記録に残っていなかったりするけど。
バカじゃない限り分かると思いますが、
当時の方「記録に残っている言葉」の100倍は味方と色んな話をしていたはずなんです。
小説を書きながら、史実には残っていない、情感的なセリフなどを考えていると、
史実至上主義みたいな人は「そんなセリフ記録にない。」「その武将はその人物と全然交流は記録されてない。(だから交流はない)」って簡単に言うんですけど、
現代の会社だって、違う部署の人とお昼だけよく出会ってちょっと話したりしますよね?
なんか朝の出勤時間似ててよくエレベーターで一緒になって「おはようございます」の一言でもいつしか親しみと笑顔が加えられたりしませんか?
私はしますよ!!
だったらきっと三国時代の人だって、同じ人間だったんだからあったと思うのです。
通路で会って、次の戦場一緒だわーって思ったら「次の戦場ご一緒ですよね、よろしくお願いします」とか挨拶しますよね。普通。
「今までどんな戦場で戦われたんですかー」とか聞きますよね!?
現代でいうと「今までどんなプロジェクト手掛けられたんですか?」とか時間があったら聞いたりして、交流深めますよね!!
三国時代だって絶対ありましたよ!!
あの方ご家族が亡くなったらしいよ……と小耳に挟んだら、次に会ったら想いを込めて深く一礼したり……しますよね!!
【花天月地】で特に意識しているのが、そういう戦場以外でも、人々は言葉を交わし合っていたはずだ、っていう部分です。
落ち込んだり、苦しんだりは、戦乱の世だった三国時代なんか多くの人が日常的にそういう何か戦のことで不安を感じていたりしていたはず。
勿論武将とか、一族の当主とか、当時の武芸の心得ある男の人とかは「そういうものを他人に見せないのが男というもの」みたいな部分あったと思うけど、
仕事仲間や
味方が
不安に押しつぶされそうになっていたら、
「何か声をかけてやりたい」
と思って当然なのでは。
それが人間なのでは。
ということで!!
再び戦が始まる前なので、
戦への覚悟を言葉にしたり、
背負い過ぎないで、と仲間に声を掛けたり、
戦いに挑む前の人間たちの支え合いみたいなのがこのエピソードの肝になっています。
セリフを抜粋して感じるのは、
この話で男を上げたのは淩統ですね~!
うちの淩統は、父親を殺したことで甘寧を恨んでいた時、軍を巻き込んで揉めて遣り合って、淩統が甘寧の援軍にいかなきゃならない持ち場を放棄して、甘寧軍が敵に挟撃受けそうになったところを、陸遜が「自分が必ず甘寧の部隊を連れ戻して来ます!!」って周瑜にお願いして出陣して、それで甘寧軍は敵の挟撃免れたんだけど、陸遜がその戦いで深手を負ったことで、淩統が【自分の恨みで、罪のない人を死なせかけた】ということに気づき、
それは自分の望みでも、父の望みでもないということで、
再び同じようなことをするくらいなら甘寧への恨みはもう忘れよう!
味方である限り共に戦おう! って心を動かすことが出来たので、それ以来非常に陸遜を慕っていて、恩義があると思っています。
なので、陸遜が苦しんでいるのが分かるからこそ、何か声を掛けてあげたくて仕方ないのですね。
うちでは陸遜は明確に甘寧と組ませている為、
ある意味これも【歪み理論】ですね。
水上の上のある夜の会話。
この相手が甘寧じゃなくて淩統だってのも、淩統のキャラも引き立ちますし、
陸遜の言葉も純粋に空に響く感じがいいです。
甘寧相手じゃ、情が通じ合い過ぎて、もっと感情的になりそうですからね。
ここは敢えて【淩統】で来たことで、星の瞬く夜空の下、船の上で、静かな気配が強調された感じがします。
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①
陸遜
自分が死ぬ時、世界は今よりも戦の気配が去っているだろうか?
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②
陸遜
あの人の死を見つめられなかったことは、いつか恩義で返したい
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③
陸遜
【人は誰しも痛みや悲しみを負った直後は、それに耐える為に慎重になります。
……私もそうでしたから、よく分かります】
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④
淩統
【俺は、誰も信じてくれずとも、たった一人でも強く信じてくれる者がいることで救われるということもあると思うんです】
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⑤
淩統
自分を守って、死んでいった者がいる。
自分を生き延びさせてくれた者がいる。
彼はそう思うから、奪うことにも慎重になるのだろう。
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⑥
淩統
【奴は貴方を裏切ったんじゃない。
呉を裏切ったんです。
ならば俺が殺したところで、因果は同じ】
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⑦
陸遜
【忘れてはいけない。
独りになってはいけないことを】
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こんな感じですが、主に戦場の人たちに想いを馳せて私がセリフを考えていますが、この中に、戦場とは全く関係なく、私個人が私個人の事情として、想って来たことで、理解したり、自分の美学となったり、つまり私自身の魂が籠っているセリフがあります。
そういうのは自分の奥底から吹き出して来た、まさに自分しか紡げないセリフになりますので、大事にした方がいいセリフだと個人的には思っています。
④と⑦です。
私はある時期まで非常に孤独に苛まれて生きて来て、
自分は色んな意味で、悪い人間なんだと思い込んで生きて来てしまったのです。
でもある時「全然貴方は悪くない」
また、初めてある人に「貴方は優しいね」と言われたことがあって無茶苦茶驚いたことがあります。
それまでお前は感動の無い冷血人間だみたいに言われ続けて来たので、
そう思い込んでしまったし、そう言われる自分でもういいやって諦めてしまっていた。
でも強く人に当たったりするのは昔から苦手だったので(今は全然苦手ではない。変なことして来る奴がいたら、容赦なく戦える)、まあ人を悪く言ったりしない、我慢するみたいな観点でその人は「優しい」という言葉を使ったらしいのですが、
初めて他人に「貴方は優しいね」と言われて、自分の中に優しさというものが生きとったんか……!! と驚愕したのをよく覚えています。
でも他人に「優しいね」って優しいと微塵も思っていなかった人間が言われた衝撃ってかなり大きいのです。
それまでもずっと色んな人に優しく接して来ても、一度も優しい人間と言われたことが無かったのに。
たった一人が私の中に優しさを見い出してくれただけで、
自分は普通にしていていいんだと、許されたような気がしました。
たった一人が気づいてくれるとか。
たった一人が信じてくれるとか。
本当に強い。たった一人でも。
うちの龐統は心を他人に閉ざした人だったので、みんなが「あいつはよく分からん」と首を傾げているような人でした。
でも陸遜は龐統が優秀な人だったので、才を発揮すれば人の為に生きられる人だと信じていました。
だからきっと辛抱強く接すれば、呉の為にいつか生きてくれると信じていた。
龐統自身が「俺は呉とかどうでもいい」とはっきり言っちゃう人だったので、周瑜などは「なら出て行け」とはっきり言っており、誰も龐統を引き留める人はいなかった。
陸遜だけは一人でも「きっと役に立つ男だから」と擁護して、呉での居場所を作りました。そうまでして、赤壁の戦いで龐統は周瑜が諸葛亮の首を狙った時に抗いがたい感情に突き動かされて呉軍を裏切り、蜀に走って、諸葛亮を助けました。
龐統は呉に思い入れがあったわけではないのに、自分が引き留めてしまったと陸遜はそこを責めていますので、淩統は「気にしないでいいよ」というベクトルよりも「貴方は正しいことをした。それでも思い通りに行かないことはある。伝わらないことはある」という意味でこういう言葉を言ったのですが、
その裏には私自身の
「たった一人でも自分を強く信じてくれる人がいたら、
何年絶望の底みたいな所にいる人でもきっと救える。
それくらいパワーがあることだ」
という実感が籠っているのでした。
⑦も
似た感じですが、私はそういう背景から「もういいや」という感情に長い間包まれていたことがあります。
誰にも孤独とか悩みを打ち明けられず、
でも、だからといって他人を傷つけたりはしなかったのです。
そこでいじけて、他人なんてどうでもいいや。
私はこんなに傷ついてるんだから、他人が傷つくなんて当たり前だみたいな破滅的な思考に走っていたら、とんでもないイヤな奴になっていたと思います。
が。
「自分がどんなに辛くてもいじけて、他人なんかどうでもいいやみたいになってはいけない」
というのを、私は物語とかで教えてもらったのです。
壮大な長編小説の主人公。いじけてる奴とか絶対いません。
最初例えそうでも、素晴らしい仲間や敵に出会い、必ず独りじゃなくなって行く。
そういう物語に私は出会っていたので、
「どんなに辛くても独りにだけはなってはいけない」
とそのことだけは分かっていました。
だから本当に自分を気に掛けてくれたり、優しい言葉を掛けてくれる人は絶対に大切にしなければならないということは教えてくれる人がいたのです。
それは正しかったと思っています。
他人に心を開いて接すると、他人もまた自分に心を開いてくれる時がある。
誰かと一緒に生きているんだと実感することは、
とても大切なことだと思います。
と!! いうことで!
やはり魅力的なセリフというのは、独自性があり、作者自身の実感と魂が籠っているものであると言うべきですから、
敢えて選ぶならば④か⑦。
うちの陸遜は一族の陸家とうまく行っていません。
陸績が成長するまでの仮の当主だから、今は我慢すればいつかいなくなるんだみたいに見られていて、そういう態度や言葉を小さい頃から聞いて来ました。
「陸績が成長したら自分は用無しになるんだ」
という想いは【自分は本当は、誰にも必要とされていない人間なんだ】という意識を陸遜に小さい頃から植え付けてしまっていて、
その【自分は不必要な人間だ】という考えを、ブチ砕いて「俺にはお前が無茶苦茶必要!!!😊✨✨」ってこれ以上ないくらいはっきり態度で示し、思い知らせてくれた(?)人が甘寧兄貴です
たった一人でも自分を信じてくれる人がいれば、
地獄の底でもどれだけでも戦えるのがうちの陸遜です。
⑦も非常に私自身は大好きなセリフなのですが、
たった一人がいてくれる幸せ、
守り、救い。
そういうのは【陸遜】という人にとってもとても大切なことだよなと思うので、
ここは第2話【星は流れて】の魅力的なセリフは
④!
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④
淩統
【俺は、誰も信じてくれずとも、たった一人でも強く信じてくれる者がいることで救われるということもあると思うんです】
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にしておきましょう!😊✨