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時を駆けるべき

藍条さんの【三つのオルゴール】の話の続き読んで来ましたが……


いいですねぇ……✨✨


まったく、いいですね!!



今回読んだとこでいいなって思ったのが
①サブキャラ同士の恋愛、結婚しよう的な約束が見られた
②「果たされるか分からない約束」と「必ず果たされる約束」両方が描かれている

この二つです。

ついこの前、サブキャラちゃんともっと書いてくれへんかの話はしましたけど。

究極ですよね……!!

サブキャラの恋愛とか結婚がきちんと描かれている!!

こんな話に出会える幸せないですわ……。

一番好きな戦記長編物の条件の一つ!


これ勘違いしないで下さいね。


こういうの書くと「ほんじゃサブキャラの恋愛書けばいいんだろ」こんな気持ちで書く人がいます! 

いや……!!

お前の熱意が少しも込められてないサブキャラ同士の恋愛とか書かれても全く興味ないわこっちは!!!!!!😊💢💢ってなりますので!!

サブキャラの恋愛は、

サブキャラで恋愛させたらええんやろの描き方では書けないんです!!

まず!!

魅力的なサブキャラを書かなければなりません!!

「このキャラ、サブキャラなのにすごく存在感あって魅力的だなぁ😭」

とまずそこを読み手に思わせる!!!

このハードルをクリアしてない分際で恋愛とか書いても全然興味持てないので!

現実世界だってそうでしょ!?

エスカレーター乗って上向かってる時に隣のレーンで下って来るカップルがお熱いキスとかしてても微塵も興味なくて欠伸が出て来るでしょ!? あれはあいつらに何の思い入れも無くてどーでもいい連中でしかないから、全く見てて燃えないのです!!

読み手も同じです!

大して思い入れもないぽっと出のサブキャラとかが恋愛とか結婚してても基本的に全く興味ありません!!
どうでもいいです正直!
折角サブキャラの恋愛とか結婚とか書いてもこんな感じに読み手に思われるようでは、もう作者の責任です! 作者の実力の責任です!! はっきり言いましょう!!


藍条さんは主人公以外のキャラを書くのも非常に上手く、感情移入できるように描いてくれるので、私は今回のプロポーズシーンとても嬉しかった……🥰✨


戦いの話ですからね。


「生きて戻って来たら結婚しよう」


って約束が成されたのです。
いいなーって思ってたサブキャラでこんな約束されてみぃ!!!

見るやろ!!!

最後まで!!

気になって見るやろ!!


長編小説書く人が弁えておかねばならないポイントなのですが。


よく言います「読んでもらえば良さが分かる」と。

まあ確かにそうなんですが、

「長く読んでもらえる工夫」も随所にして行かなきゃ駄目なんですよ。

これを怠ってる人がすっごい多い!!

あとね、長く読んでもらえる工夫を一話2000字にして読みやすくするとか、題名を長い説明文にしてカクヨム界隈の流行りに迎合するとかいうのは、小手先の小賢しい手法でしか無くて有効打突じゃ全然無いんですわ。

そんなもんで最初幾分読まれたって、中身が無ければあっという間に化けの皮が剥がれます! 化けの皮なんぞではプロとしてやっていけません! だからそんな手法は全く意味が無いのです。


本来長編書きが読んでもらえる工夫をするって言うのは、私が常々この近況ノートとか【水鏡荘】で話しているような「このドラマ、話、スポーツを見たが、こういう仕掛けがなされていて、こういう所が非常に魅力的に感じた」みたいな所から得られる、魅力的な話を紡ぎ出す技術を繰り出すことなのです。

必殺技を!!!

食らえ!!【歪み理論】!!! とか

この一撃に全てを懸ける!! 秘技【時駆け】!! とか

必殺技を出せよと!! 書き手としての!


もうなんか全然必殺技出てない人多いです。
格闘ゲームで例えるとおめー全然ヘタクソで必殺技出ねえな!! みたいな人ですわ! 通常攻撃しか出して来ねえ奴!


出せよと!!

秘技【サブキャラのプロポーズ】(そのまんま)でも出せよと!!

出さないからあんたの所のサブキャラ魅力ないのかもしれないよ!?
逆説なのです。
サブキャラのプロポーズは、
まず魅力的なサブキャラがいてこそ。
読者の興味を惹けるサブキャラがいてこそ。
そこを書いてこそ「プロポーズ」が効いて来る。

プロポーズを効かせたいなら、サブキャラを魅力的に書かなければならない。

その努力があってこそ、魅力的なサブキャラが書ける。

全部ここらへん連動してるのです。

正直魅力的なサブキャラは何しても魅力的なんすわ!😇


プロになりたいのならそれくらいの領域に必ずサブキャラ持って行かなければなりません!!


そういうお前はサブキャラに相当自信があるんだろうなって 


あるに決まってんだろ!!!!!✨


自信しか無いわ!!! サブキャラ大好きや!!! 私は!!


ドラマでもスポーツでも創作でもサブキャラ大好きや!!!


いつも主人公やエース以外に恋しとる!!!!


だから自分の作品でも無茶苦茶サブキャラ魅力的や!!


うちでもサブキャラ恋愛したり結婚したりすることありますが、自信持ってます!!!


絶対喜んでもらえるだろうなーっていう奴らが出て来ます!!






本当に魅力的なサブキャラ集え!! みたいな自主企画でも開催したいくらいですわ!
でも本当に魅力的なサブキャラじゃねえと絶対許さねえ……!!!😇✨



これね「そんなサブキャラの魅力伝わるなんて個人差あるだろ」とか言い訳する書き手いるんですが、絶対有名アニメとか漫画とかでも「やたら人気あるサブキャラ」っているんだよ!! 

だから絶対「人それぞれ」とかじゃねえんだ。

そんな曖昧な偶然頼りでプロは描いてない。

まず多分人間として「こういう人は魅力的だ」という基準がちゃんとあるんだ。

それに基づいて、サブキャラもきちんと作られている。

・弱き者を身を挺して助ける とか
・すんげぇ強い軍団長なのに子供に優しい とか
・女には絶対に手を上げないポリシーのある男 とか
・沈みかけた船に最後の最後まで残ろうとする意志の強さ とか

やっぱり「多くの人間が、素晴らしい人だなと思う基準、傾向」とかはあるんだよ。

そういうのをきちんと押さえる。
何を魅力的に思うかなんか個人の勝手だとかそれはお前の世界観でしかないから!

大衆にはちゃんと「大多数、魅力的に感じる人間像」みたいなのはあるんだ。

まずそういうのが魅力的なサブキャラ書けない人ってポイントとして押さえられてない。
まだまだ「自分が魅力的だと思うキャラは、出せばみんなも魅力的に思ってくれるはずだ」などという甘い考えで書いてる。

そんなじゃない。プロの長編小説ってのは。

どんだけ魅力的なサブキャラ出すつもりなんすか!!! っていうくらい色んな個性ある魅力的なサブキャラ出て来ますが、やはり一定数支持を受けるような魅力の描き方は押さえてますもんね。プロは。


もう藍条さんのキャラの描き方プロ級なので、読んでれば自然と「このキャラ幸せになって欲しいなあ……」というサブキャラが出て来るんですよね。


まず魅力的にサブキャラを書ける技術を付けてください!
そしてそれが出来るようになったらサブキャラに恋愛させたり、プロポーズさせたりしてみてください! きっと読み手はすごく喜んでくれるはずです😊✨



あとは
「果たされるか分からない約束」と「果たされることが決まっている約束」ね。

生きて帰ったら一緒になろうね。

これは長編小説において果たされるか分からない約束です。
だからこそ、これが魅力的なサブキャラとかに発生すると「生きて戻って来てくれ……!!😭✨」と、約束が描かれた時、読み手もまた同時に約束の成就を願ってくれるわけです。

こういうのが帰って来れた時の喜びになるし、
帰って来れない時の悲しみになるし。

そうやって読者が感情移入できるようなレベルの魅力的なキャラを書かなければならない。

長編小説の戦記もので、これ私は【時駆け】っていう必殺技名で呼んでいるのですが、

「必ず約束が果たされることになる」

とその時点ですでに未来の成功を明かしたりすることがあります。

「のちにこの二人は夫婦になる」

みたいな描き方もそうですし、

「のちに彼は将軍として、国の窮地を救うことになる」みたいに

その時点で先に約束が果たされることを明かす手法です。





長編小説とはこの

【果たされるか分からない約束】と
【果たされることが決まっている約束】を

巧みに織り交ぜながら描いて行くとまたグッと魅力が出たりします。

前者は不安や期待を持たせてドキドキさせますが、
後者みたいなのもたまにあると、長い時間を描く長編小説において「ああこの人だけは少なくとも生き残ってくれるのか」と安心感を持たせ、読者の心の居場所になるんですよ。

誰も彼もいつ死ぬか分からんような戦記物はしんどいでしょう。

実は「彼はこの戦いの後、軍を引退し、故郷に戻って結婚する」とか時折書くと、この人だけは命や不幸の心配しなくていいんだ✨とそのタフさがまた愛しくなって、好感度上がったりします。

やはりこの二つの属性違う約束を随所で描きながら巧みに読者の心を緊張させたり和ませたり、あれやこれやしなければなりません。



でもこういうたくさん読者の心を楽しませる仕掛けや技が随所に見られる長編小説こそ本物です!



私も長編を書きながら時折繰り出す【時駆け】という技を非常に見るのも書くのも愛好していまして、自分でも随所に書きますし、他人の話でも「おっ✨この書き方【時駆け】やんか~✨」って見つけると非常に嬉しくなりますね。

大好きな技術の一つです。

まあどの話の随所にも出て来る技なのですが、

【ジグラート】の第63話【冬の庭園にて】のラストなんかに出て来る
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 ラファエル・イーシャ。

 フランス王国ヴェネト方面フランス艦隊総司令官にして、フランス聖十二護国フォンテーヌブロー公爵。

 彼は【アドリア大戦】において、その歴史の、圧倒的な敗者となるヴェネト王宮の陣営に籍を置きながらも――戦争の大きな中核を担った異なる三つの勢力の王に「騎士の中の騎士」と謳われた、非常に稀な人物である。

 件の王妃セルピナ・ビューレイでさえ、その人柄を「氷の心をも溶かす」と言い残している。

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とか

第77話【馬に笑む貴婦人】

などにも
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長い間このネーリ・バルネチアという画家の素性も背景も謎だったのだが、ある時ヴェネトで新たに発見された一枚の作品に注目が集まる。

【馬に笑む貴婦人】。

 無名で刻印もされてないスケッチ絵と数枚が、ヴェネト王宮の倉庫から大戦後に見つけ出されたのである。

 これが【有翼旅団】団長であるジィナイース・テラの描くスケッチの中で酷似した女性が幾度も描かれていたことから、正式に調査がなされ、多くの人の証言によりこの貴婦人がヴェネトの名門バリデル伯爵公レイファ・シャルタナであることが確認される。

 ジィナイース・テラはこの女性を描くことを好み、肖像画を描くことは少なかった彼の作品の中では、彼女とアデライード・ラティヌーだけは愛着を持って幾度も描かれた。

 ヴェネト王国最後の王となったジィナイース・テラは生涯独身を貫いたことで知られるが、その作品の中で表現されたものにより、この二人の女性には、特別な感情を抱いていたのではないかということが後の世で推察されている。

 アデライード・ラティヌーは大戦後も生涯に渡りジィナイースの作品の中に、彼の歩みと共に登場する女性だが、

 馬に笑む貴婦人――バリデル伯爵公レイファは時の劣化を受けること無く、いつも名高い美貌のまま彼の作品の中で微笑み続けている。

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この文章を見ると、
これから【ジグラート】は大戦が始まるのですが、
アデライードが大戦後まで生き残り、画家であるネーリが生涯自分の絵の題材にして書き続けるほど、縁の深い女性になることが現時点でも明確に明かされているわけです。

これがアデライードというキャラの、一つの強力なアドバンテージにもなるんですよね。

ただこれ、アデライードが魅力的な女性でないと全然この【時駆け】が効いて来ないという大前提があります。
このキャラが読み手にとって何の魅力も感じられないキャラの場合、「こいつが最後まで生き残っても全然嬉しくない」「どうでもいい」などという感情が発動して、逆に【時駆け】をしたことにより「そんなキャラにこれからも現を抜かすつもりならこの作者に付き合いたくない」などと読み手は冷酷な判断を自由に下せますのでね!

私がアデライードを何故あんなにも熱を持って書くかがこの理論でお分かりいただけると思います。

彼女は描かなきゃならないキャラなのです。

【ジグラート】は男率が非常に高い話なので、事実上のヒロインは私はアデライードとして書いています。



魅力的にサブキャラを魅せたいのなら、力いっぱい魅力を全力で書き込め!!! ということですね。

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