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うつくしいにほんご?

近頃の私は、私自身が過去に執筆したファンフィクションを翻訳してAO3に投稿しています。
まずは原文を翻訳しやすいように平易な日本語に書き替えます。そのあと、AIや機械翻訳を使って英訳します。最後に範囲を変えながら何度も日本語に再翻訳することで確認する、という手法をとっています。
この方法には欠点がある!
まさに、この私の手がまるで機械翻訳のようにおかしな日本語を書き始めることだ。それは私を非常に苦しめる。

手始めに総6万字くらいのやつから始めっかー、と気軽に手を出したら日本語3500字程度が英訳で1万字に膨らんで目眩した。これが漢字ひらがなカタカナ混じりの言語の情報密度だ。いや知ってたんだけど、改めて数字で見ると怖い。
本当に足しても足しても主語と助詞と説明が足りないの。日本語だったら台詞ひとつ誰が言ってるのか誰に言ってるのかどういう関係性なのか相当いろんなことが分かるのに、英語にした途端に“と言って、○○は肩を竦めた。”を足さなければ今しゃべったの誰だよになるの。
お分かりいただけるだろうか。「何言ってんだよ」「なーに言ってんのよ」「何を仰ってるの」「何を言ってるんですか」「なに言ってるのさ」「何を言うやら」だけで見えるキャラクターの豊富さを。
そうやって文字数が爆増する。そんで再翻訳した時にいきなり性別が変わったり敬語が増えたり減ったり、助詞が多すぎて激キショ日本語になったりする。死ぬ。

よく日本語の難解な点として一人称が挙げられますが日本人は「俺」ひとつとっても漢字orひらがなorカタカナ、俺様or俺っちor俺氏で大体のキャラ付けを行えます。しかも特に考える時間は必要なく自然と読み取れます。こんなにも複雑化した言語を使用しているのは逆に馬鹿だと思います。
しゃべるだけで察する力を強いられています。この世に生まれてから最初の保護者と意思疎通をはかるためにですらプレッシャーを感じて生きています。
あと敬称ね、敬称。「○○くん」「○○さん」「○○様」「○○殿」「○○先生」などなどで受け取れる情報があまりにも多いにもかかわらず精々「Mr./Mrs./Ms.」か「Lord/Lady」くらいでしか表現できません。
それでは足りんのだ。到底足りんのだよ……。

ところでFF10の雷平原ってあるじゃないですか。
「越すに越されぬ雷平原、行く手を阻む稲光」って詩があるじゃないですか。
北米版だと「Plains of lightning, plains of thunder, those who cross are torn asunder.」らしい。
めっちゃよくないですか。美しい韻を踏んでいる。
斯様なローカライズができる者が何故エボン=ジュをYu Yevonにする暴挙に至ったのか。誠に遺憾である。

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