考えてる途中で脱線したので、メモがてら書いておく。
最初に「ドワーフの名前は人間には発音しにくいもので、国交が成立した時に近隣国の言語からもらって番号を並べた外部向けの“人名”ができた」ってことにした。
その番号をありそうでなさそうな「ア(1)、ソー(2)、セル(3)、ト(4)……」みたいな感じで考えてて、実際に彼らが生まれた時につける名前はd・g・j・vがやたら多い「jkigvdsn」とか発音しようのない名前ってことにした。
ドワーフという種族の中で“個人の名前”という概念が発生したのがそもそも中世以降、外部と交流するようになってからのことで、それまでは名前を発音する必要性もなく記号として個体を区別できればよかった。その文字上だけの名づけ文化が未だ残ってるイメージで本名はできている。
文字文化が先で発話文化が後。石に刻む言葉こそが本質という価値観。
現代では「声で名前を呼ぶ」という外由来の行動をする時に、自分たちの文化に影響しないよう、ドワーフ語ではない、あまり実際の名前には使わない音で番号を振った。これは我々の言語ではない、よってドワーフの文化ではないという排他的線引き。
その番号を考えるにあたって「まあ一番使う数字に“ア”かなー」と思ったのだけれども、一番使う数字って果たして“1”なのか? って脱線をした。
数の概念を知る前の認識ってたぶん「ある・ない」なんだ。で、自分の中で「ある」を認識する時に「1か2以上か」の区別は、最初には必要ないはずだ。まず「これとあれ」であって「これが1」じゃないんだよな。「1」って概念はむしろ「2つめ」があって初めて遡及的に確定する感じ。
そう考えると最も根源的な数字は「2」あるいは「1と2同時発生」なのでは?
そういう脱線をしてから「2が“ア”のほうがいいかも」と思ったりしていた。
「第○氏族・△△番目の家・□男」のルールで「セル・ラ・ト」とか「サフェン・ア・ソー」みたいな名前になる。人間感覚で「なんかドワーフっぽくないな」ってなるのが面白く思う。
たとえばさらに「10=ラ」だったりしたら「○○・ラ・□□」とか「○○・ラセル・□□」とか真ん中にラが頻出して、「貴族? 聖人?」って響きになるんだ。番号なのに。
ドワーフに「ラセルってどういう意味ですか」って聞いた人間が「13番目の家の者だ」って返ってきて絶句する。
なお今書いているものはドワーフの文化が主役じゃないのでこの設定は結局没った。いつか使うかもしれないし使わないかもしれない。だから今は単に楽しい考えごととしておく。