https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/16818792438432471843
そんなわけで、第七話です。
今回は、ほぼレテイシアと伯爵の会話劇に終始しています。
王国側の判断の根拠となる情報は、ほとんどユニが帝国に潜入して調べ上げたものです。
今さらながら、彼女の能力は優秀で、惜しい人物を失ったものです。
ただし、それだけではなく、その道の専門機関である、情報部もちゃんと活躍しています。
彼らは諜報員を潜入させたり、内部協力者をつくったりして、日夜情報収集に努めています。
ただし、その収集方法は、一般にイメージされるスパイ活動とはほど遠く、非常に地味で忍耐を必要とする仕事です。
政府が出す情報(入札や競売などの公示、白書などの各種報告書)、地方紙を含めた全新聞の記事、人びとの噂話など、合法的に入手できる情報を統合・分析して、その中から有用なものを抽出するのが。日常業務となっています。
今回の話に出てきた某施設の建設話は、補助金の動きが不自然ですが、うっかり見逃してしまいそうな情報です。
それを、オルロック伯の来訪と結びつけたのは、情報部の殊勲打と言えるでしょう。
実を言うと、施設の運営母体と伯爵の関係については、まだ裏が取れておらず、鋭意調査中といったところです。
気づいたのがごく最近の話なので、まだ調査が追いついていないのです。
帝国内の情報部員と、王国との情報伝達に時間がかかるのが、かなりのネックとなっています。
某施設を運営する団体の責任者は、ある貧乏教会の司祭で、とても巨額の建設費や運営費を用意できるはずがありません。
当然、表に出てこない出資者がいるはずですが、そこに情け深い貴族様の名前が出てくるか、あるいは用心深く、さらなる傀儡を用意しているのか、興味が持たれるところです。
今回の話では、これまで推測に過ぎなかった伯爵とエイナの関係が、正式に確認されています。
ここで注目したいのが、伯爵の突き離した態度です。
何となく、わざとらしさを感じませんか?
この辺は、伏線として抑えておきたいところですねw
さて、次回は伯爵側からの補足説明があるのですが、アデリアの現状がかなり切迫していると分かります。
エイナはもう気が気でなく、今すぐにでも飛んでいきたいところです。
そんなわけで、どうか次回をお楽しみに!