第四作を考えるにあたって表テーマと裏テーマを厳密に区別することは難しかったです。
第四作目のテーマはカゲロウの存在自体についてです。
カゲロウとはいったい何者なのかを探っていきたいと思います。
元々カゲロウは存在力が「0.5」の状態の存在でした。
第一作目で存在力「2」へと昇華しましたが、存在そのものは謎でした。
今までの仮説は、 存在力「0」→「1」になる過程で生まれた存在がカゲロウでした。
進化の過程で別れた存在ともいえます。
ではなぜ別れたのか?を考えていましたが、仮定の説として時間の進み方が違っているのではないかと思いました。
2点の仮説を立てました。
①物理的に他の存在よりもかなり時間の進みが速いため存在力「0」→「0.5」(カゲロウ)→「1」(みんな) が生まれたのではないか?との仮説です。
②カゲロウが生まれたときに質量が非常に重いものが近くにあり、カゲロウの生物学的時間がその重さに引っ張られて、命の感じる時間の進みが遅くなったという仮説です。
非常に重いものについては「虚世界」の重さがカゲロウと密接にかかわってしまったことが原因ですね。 なぜ、カゲロウだけが接点を持ち合わせてしまったのかについては現段階では偶然の因果としか説明できませんが・・・。
カゲロウを「0.5」にとどめておいた存在はなにか?
それは「虚世界」の重さなのかなと思います。仮説②ですね。
なぜ、カゲロウだけなのか?
現段階では偶然の因果でしか説明できません。だからこそ観測者としての存在になりえたのかなと思います。
存在力「0.5」のカゲロウは何を望んでいたのか?何を考えていたのか、自我の芽生えはいつなのかなどはストーリーのイメージを広げる論点になりました。
私個人の考えとしては何もなかった(むしろエネルギーが存在していた)空間に量子の揺らぎが発生してさらなるエネルギーや元素を生み出した説に興味を惹かれました。
とすれば表テーマ、つまり童話的な表現にするとさざ波が聞こえる音、押しては引く幾星霜にも流れる音だけれども一つとして同じ音がない場所に気がついたらカゲロウは立っていた。 なんて表現が思い浮かびました。
カゲロウは、さざ波のように揺らぎながらも流れる時間の音に似ており、どこから来てどこへ向かうのか、その旅路自体がカゲロウの物語であり、それが第四作を書くきっかけとなりました。