「自分が生きた証を残す」
これがこの作品を作ろうとしたきっかけです。
理由は述べませんが、誰にも気づかれないままこの世から消えてしまいたいと思っていた時期があります。
学生の時も社会人になってからも何度もありました。
理想や願いは、現実の前では簡単に捻り潰されてしまいます。
それでも、何かを残せたのなら、自分の生きた価値があると思えました。
それが誰の目にも留まらない作品だとしても。
私は「たられば」や「ご都合主義」はあまり好きではありません。
どれだけ足掻いても、目の前の現実は変わりません。でも、それを受け止めることが「今を生きる」ということだと思うのです。
だからこの作品に込めたのは、現実に生きる主人公、ユメの心を、より生々しく、より残酷に、そして美しく描くこと。
それができたかどうかは自分でも分かりません。
気になる人は最後まで読んでみて、確かめてみてください。