朝がやってくる
朝日にコスモスが揺れている
少し冷たい風
けれどまだ息は白くない
散歩道の脇には黄色い花
たくさんの黄色い花
誰にもすれ違わない散歩道
風がしゅるりと先を急いでいく
山はまだいつもと変わりなくて
田んぼはすっかり刈り取られていて
ため池は静かに黙っていて
この雰囲気に立ち止まって深呼吸
たまに車がどこかに向かって走っていく
もう少ししたらもう少しだけ賑やかにはなるのだろう
今はまだ小鳥たちの方が忙しそうで
僕はそれをBGMにして歩いていく
秋晴れの空は心を遠くまで連れていく
誰も辿り着けないどこか
こんなにいい天気だから何もかもうまくいく
そんな勘違いだってしてしまう
うろ覚えのうたを鼻歌に変えて
峠を越えたら知らない誰かが歩いていた
同じ雰囲気に頭を下げる
きっと本当は出会っていないだけなんだね
今日は天気がいいから
こんな日はお布団を干して
こんな日にはお昼寝をして
もう少し散歩は続くよ