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沈下する夜

 雨の日の夜
 何もかもが深く沈んでいく
 心地良い闇の吐息
 伸びてくる手を取って

 全て飲み込まれたみたいに
 今夜は何の音もしない
 お気に入りの音楽も流れない
 体の中の音だけが響く

 締め切った窓
 死んでいるカーテン
 沈黙するテレビ
 凍りついた時間

 落ちていく
 それは心地良い快楽
 一度壊れて作り直される
 もう全然違う自分になる
 
 記憶だけを引き継いで
 知らない自分がまた同じ道を歩く
 それが運命の正体だろうか
 答えは誰も知らない

 透明な魚が体の中を自由に泳ぐ
 夜の間中泳いでいる
 雨音が聞こえる
 小さな音が聞こえ続ける

 僕はやる事が残っていて
 画面ばかりに集中していて
 雨は降り続けていて
 夜はただふけるばかりで

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