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魔導少女ぷりん 第30話

 ここで黙々と食べる真宙の様子を慈愛に満ちた眼差しで見守る存在があった。そう、それはこの中で一番最年長のぷりんのおばあさん。
 ペロスを抱いた彼女は、胸に収まった黒猫の背中を優しくなでながら、話すタイミングを静かに見計らっていた。

「真宙さん、いいかしら?」
「は、はい……」
「魔導少女と言うのはね、そもそもが1人の女の子の願いから生まれたの。その子はとても優秀だったのだけれど、友達がいなかった。心からの友達を願った女の子はその想いを魔法陣に込め、魔法陣もそれに応えたの。それから色々あって、女の子はこの世界の礎を築く事になったのね。それが魔導少女の始まり……」
「そ、そうなんですね」

 ぷりんおばあさんはにこやかに笑って魔導少女の関する昔話を始め、その後は様々な魔導少女達の逸話を語り続ける。この世界の老人もやはり話は長いもので、真宙も呼ばれた手前うなずきながら聞くものの、この家の最年少少女のめろんはいつの間にかこの場からいなくなっていた。
 ぷりんおばさんの長話がようやく終りを迎える頃、ぷりんママが真宙に微笑みかける。

「他に何か聞く事はあるかしら?」
「えっと、まぁ大体分かりました」
「そう? これからもぷりんの事をよろしくね」
「は、はい」

 真宙がそう返事を返した後、彼女の視界が急にぼやけてくる。その後、突然ヒドい睡魔に襲われてしまった真宙は意識を失った。長い長い暗闇の中で彼女は様々なビジョンを見て、それを意識の奥底に収めていく――。

「……あれ?」

 次に彼女が目覚めたのは、見覚えのある自室だった。そこには真宙を見つめるぷりんがいて――そう、彼女は夢から覚めるように現実世界に戻っていたのだ。

「おかえり」

 そのシンプルな一言を聞いた真宙は、思わず彼女を抱きしめる。自分のこの行動の理由もよく分からないまま。抱きしめられたぷりんも、その想いをしっかりと受け止めたのだった。


 近況ノート版の『魔導少女ぷりん』はここでおしまいです。次回からは脳内雑談の方で続けますので、今後はそちらの方でよろしくお願いしますね。

 にゃべ♪の日々脳内雑談
 https://kakuyomu.jp/works/1177354054893888822

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