日曜日、朋樹が真宙の家にやってきた。いつもなら外で待ち合わせて色々買い物したりブラブラ歩いたりする事が多いのだけど、真宙は家で遊ぼうと提案したのだ。お出かけ用にさっぱりとした服装の朋樹はニコニコ笑顔でチャイムを鳴らす。
「真宙ー! 来たよーっ」
「いらっしゃーい」
彼女が来るのは分かっていたので、真宙は秒で玄関に向かう。ドアを開けると、視界に飛び込んできた友達はすぐに質問詰めを始めた。
「何か新しいゲームでも買ったの? そっちから誘うなんて珍しい」
「いや、あのさ……」
「?」
「まぁいいや、とにかく上がって」
いきなり打ち明けようと意気込んだ真宙だったものの、いざ本人を目の前にすると緊張して言葉が出て来ない。お預けを食らった形になった朋樹は、首を傾げながら友人に誘われるままに家に上がった。
「さっき何言いかけたの?」
「うん、部屋についてから話すよ」
「うん」
この時、真宙は部屋にぷりんを待機させていた。玄関先で打ち明けて心の準備をさせてから紹介する計画だったため、もうこの時点で予定が狂ってしまっている。部屋の前まで来た真宙は大きく深呼吸をしてドアノブに手をかけた。
「驚かないでね」
「何? 意味深だなぁ……」
「あのさ、今家に新しい家族……って言うのかな? 居候って言うか、そんな感じのが出来たんだ。その子を紹介しようと思って」
「そうなの? すごいすごい。早く会わせて!」
ギリギリで言いたい事をやっと吐き出せた真宙は友人の反応が悪くなかった事に安堵する。こうして朋樹の期待値をMAXにまで上げたところで、真宙はドアを開けた。