「おい、文香」
「えっ?」
「そろそろ気合入れろよ」
「……近付いてる?」
「ああ、中々手強そうだ」
「来た!」
「おい! 先走るな!」
「平気! 早く!」
「仕方ない……」
「グルオオオ!」
「くううっ!」
「ガアアアッ!」
「あ、やばっ!」
「どけっ!」
「えっ?」
「くっ!」
「ルパーッ!」
「問題ない……」
「このおーっ!」
「やめろ! 深追いするな!」
「あっ」
「ま、今回は怪我しなかっただけマシだな」
「今度会ったら絶対仕留めてやるーっ!」
「お願いします。あいつが現れたせいで損害額が桁違いなんです」
「依頼は必ず達成します。お任せください」
「……なーんて自信満々に答えた以上、後には引けないよ」
「ヤツの実力は分かった。しっかり作戦を練れば次はいけるだろ」
「だよね、だよね!」
「ツバ飛ばすなよ」
「あ、ごめん……」
「っと、こんな感じで行けるかな」
「悪くなさそうだ。後はしっかり準備をしてだな……」
「だーいじょぶじょぶ!」
「はぁ……」
「やっぱ廃ビルは定番でしょ」
「今夜はちょっと月がまぶしすぎるな」
「やばい感じ?」
「いや、こっちのペースで引き寄せれば問題はないだろ」
「うっし! 早速仕掛けよっ」
「ふいー」
「焦るなよ、正確さが命だ」
「分かってる……わわっ」
「うわ……ま、いっか」
「何がどうだって?」
「うわあ! 何でもないよ、それよりここは終わったよ」
「じゃあ早速始めるか」
「ねぇ、あんなエサで大丈夫?」
「来るさ。確実にな!」
「嘘……こんなあっさり……」
「グルル……」
「行っていい?」
「まだ早い。食いつくまで待て」
「おっ?」
「よし! 今だ!」
「キリキリ舞いにさせちゃるよーっ!」
「よっしゃーっ! 結界が通った!」
「ガアアアッ!」
「キャッ!」
「よくやった! 後は任せろ!」
「グルオオオ!」
「うぐぐ……」
「ルパーッ!」
「大人しく……しやがれっ!」
「文香!」
「呪縛術式発動!」
「ふう、案外楽勝だったねぇ」
「最後に回収するまで油断は……」
「ウガアッ!」
「わわっ、嘘っ!」
「これは、まさか……強化種だったのか。文香逃げろ!」
「ルパを置いていける訳ないでしょ! バケモノ、こっちだよ!」
「おいやめろ!」
「こんな時のための保険でしょ! 7つ目召喚!」
「グオアアア!」
「やった、効いてる! よーし、抑え込めー!」
「ガウワッ!」
「え?」
「うわっ、やばっ!」
「文香ァーッ!」
「キャアアッ!」
「あれ?」
「全く、この姿は疲れるんだぞ」
「ル、ルパ様……」
「やめろ、それ」
「前、前!」
「グルオオオオーッ!」
「ふん。大人しく……しやがれっ!」
「流石はルパ様」
「やめろってば」
「ああ……っ」
「有難うございます! 助かりました」
「また何かあったらよろしくお願いしますね~」
「ふう、今日もいい一日だねルパ」
「ふふ、いい寝顔」