こんばんは!!
本日、ついに本作の書籍が発売されます! 書店にも並びます! 電子版もぼちぼち購入可能になることでしょう!
2巻を出せるかどうかは読者様次第になっております! どうかどうか、ご購入を検討いただけますと幸いです!
特に紙の書籍!
続刊されるかもわかりませんが、重版もなかなかされない昨今、今を逃すともう二度と紙の書籍は手に入らないかもしれません。
ユーライたちの物語を気に入っていただけましたら、読者様の本棚に書籍を納めていただきたいと思います。
私の個人的な感想ではありますが、自分の書いた本が誰かの本棚に納まっているというのは、想像するだけでとても幸せなことですね。
・書籍情報
『不死の魔女は万の命を犠牲にしてもありきたりな願いを叶えたい。』
発売日:R7年5月2日(金)
価格:1,540円
■ゲーマーズ様
https://www.gamers.co.jp/pn/pd/10788450/■メロンブックス様
https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=2904890■Amazon
https://www.amazon.co.jp/dp/4040759273■楽天ブックス
https://books.rakuten.co.jp/rb/18180528/■KADOKAWA
https://www.kadokawa.co.jp/product/322501000521/ISBN:9784040759272
(最後に、近況ノート用SS第2弾を連載! セレスの話を少しだけ!)
* * *
1
冬が迫っていたあの日、セレスは魔王に戦いを挑んで、敗北した。
魔王単体であればまだ勝ち目はあったのかもしれないが、同時にその仲間を相手にすると、力が足りなかった。
元聖騎士のクレアに、それなりに有名な盗賊のギルカ。魔王ほどではないにしても、二人とも強かった。
あの三人を相手に敗北したことは、冷静に考えればそうおかしなことではない。しかし、負けた直後の気持ちとしては、それをなかなか受け入れられなかった。
(私が悪党に負けるだと!? ありえん! 私は、光を操る選ばれた存在だぞ! 私は、悪に対して常に勝者でなければならないのだ!)
半ば本気でそんなことを思っていたのは否定できない。
光の呪縛、とクレアは言っていた。
聖属性や光属性の魔法を使う者は、自分が正義だと信じ込みやすい、と。
そんなものはないと当時は思っていたけれど、あれからしばらく経ち、あながち間違いではなかったのかもしれない、と思い始めている。
幼い頃から、セレスは特別な存在だった。
優れた身体能力、並外れた剣の才、そして光属性の魔法を操る力。
セレスは中規模の交易都市に生まれ育ったが、幼少期からその才能を発揮した。十歳になる頃には、もう町中の誰よりも強くなっていた。
自分は神に選ばれた特別な存在なのだと感じていた。
珍しい光属性の魔法を扱えることも、その思いに拍車をかけていた。
いつしか、自分は神様の代わりに世界を正す尊い役割を与えられているのだと、思うようにもなっていた。
とはいえ、セレスは神様と直接対話したことなどない。しかし、その意志を直接知ることはできなくても、与えられた力こそが、神様の意志の証明だとも、思っていた。
(私は神様の代理。そして、私の成すことこそ、正しい)
そんなことを、ちらっと考えなかったわけでもない。
ただ、どこぞの宗教関係者が考える神様のことを、セレスは嫌っていた。
聖女だか聖人だかが神様の言葉を聞いたという事実は、あるのかもしれない。しかし、その言葉は所詮断片的なもので、神様の意志の全てを聞いたわけではない。断片的な言葉を人間が勝手に解釈して、それを神様の意志だと宣言しているに過ぎない。
宗教関係者の想像する空想の神様より、自分に力を与えた実在の神様の方が正しい。すなわち自分の行いこそ正しい。
そう信じていた。
後になって考えれば、なかなかに傲慢で勘違いも甚だしいのだけれど。
よろしくお願いいたします。