遅まきながら、モキュメンタリーホラーが隆盛だそうですね。
カクヨムでも珠玉の作品が多数輩出され、特需の様相を呈しているようです。
私もいくつかの作品を拝読してみたのですが、文字というツール、小説というメディアでできることには、限界があるのだろうなと感じました。
お話は、おもしろいんです。
怖いし、引き込まれるし、不思議な魅力があります。
でも、モキュメンタリーホラーって「もしかしたら本当のことかもしれない」が恐怖の源泉なのだと思うんです。なので「プラットフォームに投稿された作品」は、スタートから「虚構」だとバレている、というところに致命的な問題があるような気がしています。
いや、もちろん、「虚構だとわかっていて楽しむ」ことはできるんです。すごく面白い作品はたくさんありますし、大勢の方に受け入れられていることは、☆やPV数が物語っています。
でも、どうしてもテレビ番組やYoutubeなどの動画のほうが、「明らかに虚構ですよ」と知らされていても、異常な没入感でより恐怖を感じてしまいます。
(子どものころ、夏休みに放映されていた「あなたの知らない世界」なんて怖くて仕方がなかったです)。
日本のモキュメンタリーホラーのはしりって、おそらく「2ちゃんねる」などの匿名掲示板の「コトリバコ」他がきっかけかなと思っています。
あの辺の話や(実話かもしれませんが)「新耳袋」などの怪談収拾本……ああいったもののほうが、どうしてもリアルさを感じてしまいます。
なので、もしかしたら、カクヨムで連載するよりも、どこかのファイル共有システムに、奇妙な内容のテキストファイルを放流したほうが、モキュメンタリーホラーとしては成功するかもしれませんね。
特に結論のないお話でした。