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強大な竜神も魔導PC壊れそうになると焦る

 そしてわたしは海外サイトで好評なアークナイツの二次創作小説がいきなり公開停止になって慌てる。
 どうも表紙の絵がポーズ的にパンツ見えそうだったのがアウトらしい。見えてなくても見えそうなポーズならアウトらしい。
 日本って自由なのねーーーーーー!!
 を規制の各国のきつさから学ぶとは!! 表紙変えたらすんなり公開許可出た。
https://www.seabell.com/ja/author-profile/b2e0727a1f37a2df9eeee06b15319326
ドクターだけミハエルにしてます。
二次創作だけどネトゲのだからプレイヤー枠は自分でキャラ練らないといけないし。
で、一次創作の方のプレビュー↓


 銀のフルートを片手に、フィオラ、カーラ、リアナの三人は、薄暮の空を切り裂き、生身で飛行し、王都ヴァーレンスの中心に位置するギャラリー黒竜へと帰還した。
 デュポンの街での夕食が、ほんの少し前の出来事のように思える、目まぐるしい一日だった。
「ふう……やっと帰ってきたわねー。まったく、あの石像があんなにも執着するほどの銀のフルートだもの、すぐにでも鑑定してやるわ」
 疲労の滲む声とは裏腹に、フィオラの琥珀色の瞳は、手にした銀色のフルートに向けられて、煌めくような好奇心を湛えていた。彼女は迷うことなく、執務室の奥に設置された、複雑な紋様が刻まれた魔導PCのスイッチへと指を伸ばす。カチリ、と硬質なスイッチが押される音が、静かな室内に響いた。
 だが──。 魔導PCは、フィオラの期待とは裏腹に、うんともすんとも言わない。
 モニタは漆黒のままで、起動の兆しすら見せない。
 通常であれば、煌めく魔力紋様が浮かび上がり、起動音が鳴り響くはずなのに、ただそこにあるのは無機質な沈黙だけだった。
「あれ?」
 フィオラの眉間に、わずかな皺が刻まれる。彼女の長きにわたる経験をもってしても、こうも完璧な沈黙は、予想外であった。
 指先でトントン、と本体を叩いてみるが、まるで岩のように微動だにしない。
 その様子を心配そうに見つめていた月日リアナが、恐る恐る口を開いた。
 彼女の心臓は、ダンジョンでの石像との一件以来、ずっと落ち着かないままだ。
「どうしたんですか、フィオラさん?」
 フィオラの表情は、珍しく焦りの色を帯びていた。彼女にとって、この魔導PCは単なる道具ではない。
 この世界のあらゆる「知識」と「情報」、そして「知的好奇心」を満たすための、最も重要な『眼』なのだ。
「いや、この銀のフルートの事、早く調べたくてね。鑑定魔法でも大まかなことしか分からないし、詳細な起動原理から魔力特性まで、事細かに解析しようと思ってPCをつけようとしたら……全く、つかないのよ!」
 フィオラの焦燥感が、彼女の口調を早口にさせる。
 その時、これまでずっと「肉の塊」のように椅子に埋まっていたブラックヴァルキリー・カーラが、突如として動き出した。彼女の手が、なぜかフィオラの頭上に向けて伸び、ぺちぺちと叩きながら、子供のような囃し立て方をする。
「こーわしたーこーわしたー!  フィオラが壊したー!」
 カーラの無邪気な、しかし的を射た言葉は、フィオラの神経をさらに逆撫でする。彼女のプライドが、この稚拙な野次一つで激しく揺さぶられた。
「ええい、だまらっしゃい! わたしそんな無茶な操作してないもん! ちゃんと魔源を落としてからここを出たし、デバッグモードで遊んでいたわけじゃないわ!」
 フィオラは、まるで子供のようにわめき散らした。彼女の普段の冷静沈着さからは想像もつかないような、感情的な反応。
 それは、彼女の中に流れる竜の血が、PCトラブルという「理不尽」に対して、沸々と怒りを覚えているかのようだった。
 そのまま、フィオラは魔導PCの魔源コードを抜き差ししたり、再起動ボタンを何十回も連打したり、しまいには「魔力パス」を流し込んでみたりと、荒唐無稽な行動を約三十分間も続けた。
 その間、リアナはただ黙って見守ることしかできず、カーラは時折
「まだー?」
「食べ物ないのー?」
 と騒ぐばかりだった。
 だが、どんなに手を尽くしても、魔導PCは沈黙を貫いたままだった。
 ついに、フィオラの顔から、すべての気力が抜け落ちる。
 その双眸には、深い絶望と、途方もない無力感が浮かんでいた。
(こうなったら……あの人に頼るしかないのかしら……)
 ミハエルに向けて、心の中でそう呟くフィオラ。彼女のプライドが許さないが、「知識への渇望」が、そのプライドを凌駕した。
「……ミハエルを呼ぼう」
 その決意のこもった一言に、リアナはホッとしたように小さく息を漏らし、カーラは
「ご飯ー?」
 と問いかける。フィオラは、魔導PCから視線を外し、自室の机に置いてある魔導携帯端末を手に取った。そして、数少ない連絡先の中から、躊躇いながらも『ミハエル』という表示をタップする。
「もしもし」
「早く着て! 魔導PCつかないの!」
 約十分後。
 ギャラリー黒竜の重厚な扉をノックする、軽快な音が響いた。
 ここはミハエルの広大な屋敷の敷地内に建っているため、すぐに駆けつけられたのだろう。
 そして、扉を開けるやいなや、聞き慣れた、やや芝居がかった声が聞こえてきた。
「魔導PC救助隊デース! あなたのPCを救うため、わたしが愛と知識と技術を携えて参上いたしましたぁ~~ん!」
 ミハエルが、いつもの爽やかな笑顔で室内に入ってくる。その手には、お馴染みの『魔導工具箱』が握られている。
「ふん!  またそういう頭のおかしい冗談を。さっさと直してちょうだい!」
 フィオラは、ミハエルの軽薄な態度に辟易しながらも、顔を少し赤くして応じる。内心では、彼の登場に安堵している自分自身に、少しばかり居心地の悪さを感じていた。
「まず状況聞かせてくれよ、フィオラ。事態を把握せずして、最適な解は導き出せんぞ」
 ミハエルは、いつも通りの落ち着いた口調で、事態の把握に努める。魔導PCの前に屈み込み、その黒い筐体をじっと見つめる。
「えっとね……」
 フィオラは、しどろもどろになりながら、現状を説明し始めた。
 PCは、遺跡の街デュポンに行く前は正常に動作していたこと。デュポンに行っている間は、念のため念入りにシャットダウンしていたこと。そして、夕方、デュポンから帰ってきた後、魔導PCをつけようとしてもうんともすんとも言わず、今、こうして焦りに焦っている、と。


丁寧なようでいて物の扱いが荒っぽい人
https://www.seaart.ai/ja/postDetail/d6cfifte878c739ko120
荒っぽいように見えて丁寧な人
https://www.seaart.ai/ja/postDetail/d6ci8m5e878c739umcf0

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