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浮遊大陸ティルナノグ編の最終戦の一幕

こんだけ背の差あればそりゃこわいわ。
ヘスラーは250cm
水鏡冬華は163cm
フィオラは175cm

バラムvsエウメネス プレビュー↓


「なるほど。これがお前の言う『救済』の成れの果てか。後悔という名の私的な感傷で、歴史という名のタペストリーを台無しにしようとした、ただの子供の癇癪。そう見える」
 その一言が、引き金だった。
 絶望の底に沈んでいたバラムの瞳に、地獄の業火が再び宿る。彼はゆっくりと顔を上げた。その顔に浮かぶのは、もはや絶望だけではない。侮辱された王の、凍てつくような怒りだった。
「小賢しい物書き風情が。貴様に何が分かる」
 バラムの声は低く、唸るようだった。
「俺が見てきた永劫の苦しみを、貴様はただインクの染みとして記録してきただけだ! 自由意志などという幻想に踊らされ、同じ過ちを繰り返すだけの家畜。俺は、その首輪を外してやろうとしただけだ」


「首輪を外し、代わりに貴様という名の檻に入れたかっただけだろう」
 エウメネスは一歩も引かない。理屈をすぐさま理屈で反撃する頭の回転の速さを見せる。
「神の定めたルールが気に食わぬからと、自分が新たな神になろうとは。堕天使の思考回路はいつの時代も単純で好ましいね~」
 二人の間に、目に見えない火花が散る。そのあまりに高圧な応酬に、他の者たちは息を呑んだ。だが、最初にその均衡を破ったのはアリウスだった。彼は拳を握りしめ、二人の間へと踏み込むように声を張り上げた。

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