観測レポート:第124話◆カルリス戦争より【コメント記録Vol.004】
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観測対象:守人(もりびと)たちの「カル〇ス濃度」に関する飲用感覚・家庭事情・文化的論点
観測日:第七周期 月の巡り三回目(2025.7.19 10:30集計)
記録者:箱庭司書(創造神補佐)
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──箱庭司書の記録──
今回の観測対象は、古より続く“液体論”──それも夏の箱庭を静かに沸騰させる、「カル〇ス濃度は人によって違う説」である。
飲料とは、しばしば「思い出」と「習慣」の交差点に位置するもの。
特に目分量の権化とも言えるカル〇スには、守人達の様々な過去の記憶と味覚の真相が垣間見え、抜群の濃度を誇っていた。
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🔍派閥別・カル〇ス濃度問題の観測
■ 温度依存派(温度連動型)
温度によって濃度を変えるという戦略的な発言が多数確認された。
冷やすほどに薄く感じる現象に対抗するため、氷と濃さの調整を両立させる技術が求められている。
「朝は普通」「酒割りなら濃いめ」など、飲む場面への対応力の高さが光る。
■ カップ派(精密調整型)
「濃い・普通・薄い」のメモリ付き専用カップを用いることで、失敗のない調合を実現する一派。
これは“濃度の民間標準化”を志す大いなる改革である。
■ 初感動派(禁忌解放型)
「親の価値観で口にできなかった飲み物を大人になって初めて体験し、感動した」という逸話が記録された。
禁じられた飲料には、往々にして強い記憶と感情が宿る。
スナック菓子もそうだよね。
■ 牛乳割派(濃厚信仰型)
原液を牛乳で割るという高濃度なスタイル。爽やかさよりもコクと濃密さを求める信者が多数見られた。
中には「本命は牛乳割り💖」という熱烈な信仰告白もあり。
■ 料理活用派(応用錬金型)
飲料としてではなく、原液をスイーツや揚げ物の衣などに用いる実用派。
その一方で、久々に飲もうとして濃度を誤り“自爆”する者も。使用目的が異なることによる濃度感覚のズレは、まさに「カル〇スあるある」である。
■ ペットボトル派(既製品安心型)
「原液を自分で薄めるのはむずかしい」とし、既製のカル〇スウォーターを選ぶ実用的な一派。
なお、欧米でのブランド名「CALPICO(カルピコ)」に関する知識共有も記録された。
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✏️特筆記録
以下は、守人たちの珠玉の言葉の一部である。
味覚の違いは思考の違い。だがそこには確かな温度と、誰かの思い出があった。
PU「カル○スは、お水割りは爽やか目ですね ゴクゴクたくさん飲めるので(笑)しかし本命は牛乳割りです💖濃厚で美味です 買うのはソーダが多いかなぁ」
▶〈所感〉:三刀流のカル〇ス使い
爽やかさと濃厚さと炭酸のすべてを手中におさめる守人、最強か?
PU「カル〇スアイス作るかかき氷作って原液かけるか……好きなフレーバーはレモンです(どれも美味しいけどね!」
▶〈所感〉:夏の錬金術師
これはすでに「飲む」域を超えている。
PU「わかるわかる。原液と水の黄金比は人それぞれだけど、貶されてらバトルになりますよ。兄弟でバトった記憶がありまして^^;」
▶〈所感〉:濃度で血は争う
兄弟が濃い派と薄い派で分かれると、食卓がまるで戦国。水場に血が流れぬよう祈るばかりである。
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💻 観測所見(司書のひとこと)
「カル〇スの濃度とは、人の記憶の濃度である」
誰かの冷蔵庫、誰かの夏の日、誰かの帰り道──
その一杯に込められた想いが、守人たちの語りを通して静かに蘇った。
司書は今日もまた、ひとしずくの白い飲み物を手に、記録棚にそっと言葉を差し込むのである。
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箱庭は、書かれることで形を得て、読まれることで命を持ち、
守人たちの言葉が風となり光となって、この世界を育ててくれます。
ここが、ほっとひと息つける“みんなの場所”になりますように。
※イラストは、本編の「箱庭」とは関係のない架空の人物です。
