観測レポート:第123話【Side リアム】愛しい夕乙女より【コメント記録Vol.003】
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観測対象:守人(もりびと)たちの「から揚げとレモン」に関する味覚的・倫理的見解
観測日:第六周期 月の巡り二回目(2025.6.8 11:00集計)
記録者:箱庭司書(創造神補佐)
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──箱庭司書の記録──
今回の観測対象は、リアムの恋路はそっちのけで守人達が熱く論争を交わした、「食卓戦争」の火種が議題である。
それは「から揚げにレモンかけるか問題」──これは単なる味覚の違いではなく、時に倫理、信頼、文化への問いでもある。
本記録では、守人たちの実に多様な視点をもとに、いにしえより続くこの問題の核心に迫る観測を行った。
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🔍派閥別・から揚げとレモン問題の観測
■ 味変派(計画型)
「最初はそのまま→途中レモンで味変」という意見が多数確認された。
この流派はから揚げを一個体ずつ認識し、レモンの濃さを変えることで戦略的な満腹回避を行っている。
■ 小皿派(個別対応型)
レモンをかけるか否かは自由だが、“大皿に直でかける”行為に対して強い倫理的拒絶感を持つ守人が多く見られた。
「それは無粋」「最低限のマナー」「処す?」など、過激派の温床となっている。
■ 不要派(オイル信仰型)
から揚げの魅力は“油そのもの”にあり。さっぱり要素は飲み物で補うという潔い姿勢。「揚げたものをなぜ中和するのか」というから揚げ聖典を提示する姿勢が印象的だった。
■ 追い調味料派(複合アレンジ型)
「レモンに加えてマヨネーズ」「オーロラソースで食べたい」など、複数調味料を合わせて自らの正解を追求する姿も確認。
“味覚の自己責任”という強い思想がうかがえる。
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✏️特筆記録
守人達から寄せられた多くの声は、どの語り口も味覚も奥深く、司書は思わず何度もうなずきながら記録を読み進めた。
ここではその中から、特に印象に残ったいくつかをそっと転記しておく。
PU「レモンかける派ですが大皿に直はギルティですぜ!味変することで無限唐揚げ編が始まる。」
▶〈所感〉:某列車編にまず謝ろう
鬼の復讐待ったなし!!いや?レモンかける派なら鬼との融和も…
PU「唐揚げにレモンは、小皿に盛ったあとでかけない人は斬首ですわよ(過激派)」
▶〈所感〉:武装過激派
この論争が長きにわたって恐れられてきた所以──それは、時として食卓に現れる過激派の存在に他ならない。
PU「唐揚げにレモンは要らない派ですねぇ…揚げたのにさっぱりさせる意味とは?」
▶〈所感〉:オイル論破
真正面からの正論パンチに司書は膝を折ることしかできなかった。
※今回ご紹介できたのはごく一部ですが、どの一文も司書の記録棚にしっかりと収められております。
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💻 観測所見(司書のひとこと)
「から揚げを覗く時、から揚げもまた汝を覗いている」
から揚げは料理であり、信念であり、試練である。
守人たちの声を通じて、司書はまたひとつ、食卓という名の戦場に向き合ったのだった。
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箱庭は、書かれることで形を得て、読まれることで命を持ち、
守人たちの言葉が風となり光となって、この世界を育ててくれます。
ここが、ほっとひと息つける“みんなの場所”になりますように。
※イラストは、本編の「箱庭」とは関係のない架空の人物です。
