今回もツッコミどころ満載。
>白澄が『月見亭』に住み着いて三日目の朝。美月は、彼の正体を茶屋の従業員――病気の母の看病でほとんどいないが――や近所の人に説明するのに苦労した。
茶屋に従業員なんていなーい。
>「ええと、父の昔からの知り合いの息子さんで、しばらくうちに身を寄せて、修行を手伝ってくれることになったの!」
なんで夫婦って言わないんだよー。不自然やん。
>「白澄。あんたの『癒しの力』とやら、本当に商売に使えるの?」
今どき「とやら」ってネタ以外で聞いたことない。
ってか美月は白澄の癒しの力をあてにしてなかったよ。
>熱心に茶団子を練る美月
商品は全て外注。
>「ほら、やってみてよ。このわらび餅に癒しの力を注入して」
なんでそんな上からなの(笑)。
>「ふむ。私の癒しの力は、傷や病を直接治す力だが、契約者である君が近くにいて、親密であればあるほど、物にその力を付与することができる。今は、わらび餅がほんのり温かい気の膜に包まれているだろう」
愛情に比例して癒しの力が宿るって条件に気づくのは美月だし、気の膜なんてない~。
>ほら、奥方殿と親密になると、力が増すのだろう?
あんたさっき自分で言ったのになんで言われたみたいな台詞になってんのさ?
>初めて店の売り上げが借金の返済額を遥かに上回った夜
そんな日はなかったよ……(笑)。
>最初、美月への親しみは、封印を解かれたことによる「刷り込み」のようなものだった
これ、プロットに書いてあるまんまを地の文に入れてる。そういうのを地の文で説明するのって小説としてどうなのよ? 会話や雰囲気を描写することで読者に「あぁ、距離縮まってる」って感じてもらうところでしょう。
AI小説がつまらないのってこういうところが大きいと思う。
>この店、そして宮原さんのご実家をうちの会社の福利厚生施設として
買ったのは家だけだよっ。
>その日、美月と白澄は、晴れて本当の「夫婦」として、茶屋の再出発を誓い合った。
んなもん誓ってねー!
二人が本当の夫婦になったのはすべてが片付いた後だよ。
いやぁ、展開早い早い。
本作では2章までで2か月経ってるのに、このダイジェスト版(笑)だと1か月経ってない感じがしますね。
ツッコミ部分にも書きましたが、AI小説の「面白くない」ところって、台詞や描写で読者に読み取ってもらうはずのところを超ストレートに地の文に入れてること、なのだと思います。
この数日、Xで話題になっている、AIに書かせた作品が日刊ランキングの1位にいる、というのも実は、行間を読み取るのではなく、そのものずばりな文章が判りやすいから、という指摘もあります。
判りやすく書いてあるからいい、というのも一つの面白さでもありますが、わたしはそれは情緒ないと感じてしまう人で、きっとわたしの周りにいる交流ある方もそうなのかなーと思ってます。
AI作品、これで半分載せたことになるので、明日と明後日で「完結」させます(笑)。
それではまた、次の近況ノートで。