本ノートは角々三角形さまとのやり取りのために作成したノートです。
他の方の閲覧は自由です。
またコメントの書き込みも制限いたしませんが、内容は「私が間違ったこと(激しく偏ったこと)を言ってしまった場合の指摘のみ」とさせて頂きます。
申し訳ありませんが本件と関係のないことはもちろん、アドバイスなどの意見も控えて頂きますようお願いします。
「船頭多くして船山に上る」と申しますので。(あまりに意見が多いと、混乱してしまうのではと判断いたしました)
少し長くなりましたので、新たにノートを作成します。
コメント欄よりもこちらの方が見やすいと思いますので。
まずは前回に頂いたコメントへのお返事から書いてまいりますね。
最初に「読解力がないのが作家として致命的」と仰っておられましたが、これは「私との会話」での出来事ですから「私の伝え方が悪かった」のかも知れません。
「小説の読解」とは別物ですし、悩まれる必要はないかと思います。
それに「読解力がないのが、作家として致命的」とも思いませんね。
私見ですが、読解力は鍛えることができると思います。
さらに言うなら、純文学などであれば深い知識と優れた感性が読み手に求められることもあるようですが、ラノベに代表されるエンタメ小説程度に必要な読解力ならある程度の知識と感性で十分かと思いますね。(私はこれがないために、純文学が理解できませんしw)
それよりも「作家として致命的なもの」があるとするなら、「諦めてしまうこと」ですね。筆を折ってしまったら、そこでお終いです。
「筆を折らない」「最後まで書ききってみせる」と仰られた、そのお心を忘れなければ大成の可能性は残り続けます。
次にですが、「リアルな思考ってノイズまじるんですよね……」と仰られましたね。
最初は、私には仰られた言葉の意味が理解できませんでした。
しかし見せて頂いた『暗殺者』のお話を読んで理解できました。
『暗殺者』の作品は三人称で書かれていますよね。
対して『召喚勇者』の方は一人称でした。
一部、『暗殺者』の方でも「迂遠で冗長な、分かりにくい文章」もありましたが、その比率は『召喚勇者』よりも圧倒的に少ないと感じました。
『暗殺者』の方が読みやすかったんです。
恐らくですが、理由は「一人称と三人称の違い」ではないかと思います。
私は、一人称の『召喚勇者』では主人公の思考がとっ散らかっているように感じ、それが非常に読みにくいと感じました。たぶん、角々三角形さまの仰る「ノイズ」とはコレではないかと。
これも推測ですが「主人公が、その場その場で思っていることをそのまま文章にしている」から、とっ散らかるのだと思います。
必要なのは「主人公の全てを見せること」ではなく「読者に伝えたいことを、主人公で表現すること」だと、私は考えております。
逆に言えば「読者に伝えなくても良いことを書くのは、ただの冗長な表現」だと言えると思いますね。
一人称だからと「主人公目線で起きたこと・感じたことを書く」のではなく、まずは「読者に伝えるべきこと」を考えて、「それを主人公目線で書く」のが重要ではないかと。
仰る通り「リアルな思考」なんて雑念だらけですから、そんなものをそのまま文章に起こしても面白いハズがありません。
恐らくは一人称で書いたが故の問題だと思いますので、仮に三人称に書き直せば『召喚勇者』の方も読みやすくなるかもしれません。
しかしそれをするのは多大な労力がかかりますし、なにより作品自体にも「一人称向きの作品」と「三人称向きの作品」があるために気軽な変更はお勧めしません。
余談ですが、少し前に私は「一人称の作品を三人称に書き直し」をして3万文字以上を書いた末に、三人称版をボツにしました。
それに今後の創作活動のことを考えれば、一人称と三人称のどちらも書けた方が良いとも思います。
どちらか一方だけでは作品の幅が狭まるかと思いますからね。
では、ここでオーダーのあった「序盤のリライト」を載せさせて頂きます。
ただお断りしておきますが、私の文章力も大したものではありません。(私の尊敬する方から、再三「冗長」だと指摘されておりますw)
それと、あくまで「私の修正案」ですので、作者である角々三角形さまが「絶対に外せない描写を外してしまった」という可能性もあります。
そのことをご留意ください。
それでは修正の範囲は「主人公が目覚めてから、犬人間にぶつかるまで」です。
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「ん……まぶし……。もう朝……って、うぉわっ!?」
目が覚めるとそこは、外国の街の中だった。
ベッドで寝ていたはずの俺の身体は直立状態で立っていて、得も言われぬ浮遊感で《《たたら》》を踏む。
そのままバランスを崩した俺は、後ろにいた誰かにぶつかってしまった。
「あっ、すみませ……ぎゃあぁぁぁぁっ!?」
俺がぶつかったその人の顔は、完全に「犬」だった。
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文章量は約1/3になっております。
私が御作を読んで「読者に伝えなければならない情報だけ」を抜き出すとこうなりました。(「引きこもり」という情報は悩みましたが、この書き出しならばもう少し後でも問題ないかと)
まぁ御作をベースにしてますので、本当に私が書くなら書き出しから変更となるかも知れませんがね。
文章について、もう1つ重要なことをお伝えします。
それは「情報の圧縮」です。「文章の圧縮」と言い換えても良いですが。
仮に「同じストーリー」が2つあり、それぞれ「少ない文字数」と「多い文字数」であるならば、「少ない文字数」の作品の方が基本的に優れています。
文字数が多いということは、「展開が進むのが遅い」ということですから。こちらも言い換えるなら「内容が薄い」となります。
昨日のノート(その①)でお伝えしたことは覚えておいでですよね?
読者の心を掴むためには、いち早く「作品の面白さ」を伝えなければなりません。
展開が早いのと遅いの、内容が濃いのと薄いの、どちらが良いかなんて言うまでもありませんよね?
さて、ここからは余談になります。
昨日に見せて頂いた『暗殺者の作品』ですが、先ほども申し上げた通り『召喚勇者』よりは読みやすかったです。
読みにくかった部分は「短文がいくつか」がありましたが、それ以外に「視点」が分かりづらかったですね。
物語の冒頭が「追われる男の説明」から始まりますよね。
ですがあっという間に「ロインの視点」に変わります。
読者は最初に「追われる男」に注目したのに、すぐに「ロイン」に移り変わりますので戸惑ってしまうと感じました。
それなら最初から「ロイン視点で、追っている男の説明」をした方が分かりやすいと思いますね。
最後の方の「視点の分かりにくさ」はワザとだと思いますので割愛します。
また、話の内容自体も割愛させて頂きますね。(ここまでで思ったより長くなりましたのでw)
「読みにくかった短文」なども、指摘は割愛しましたが必要であれば仰ってください。コメントで書かせて頂きます。
ただ、最後にこれだけはお伝えしておきます。
「|た《・》|だ《・》|一《・》|人《・》」と、1字ずつルビで中点を振ってましたが、傍点を振るなら「《《ただ一人》》」と書けばできますよ。w
今回はこんなものですかね。
お返事、お待ちしております。