盗難事件は解決しましたが、いくつかの事柄が未解決です。続編を制作する予定ですので、「完結」にはせず、章分けをして継続することにしました。
さて、本作では前作、『紫色の小さな花』の反省点を踏まえて、異なる手法で書くことにしました。
ミステリーですので WHEN / WHERE / WHO / WHAT / WHY / HOW は真っ先にアウトラインにしていましたが、それとは別にキャラクターシートを作りました。キャラクターシートには本作では活かしきれない部分もたくさんあります。執筆を開始してから気づきました。しかし、それらは決して無駄ではなく、各々の言動に不一致がないようにするためには重要や役割を果たしてくれました。
例えば、キャラクターシートには「普段の服」と「お気に入りの服」、「人生観」「嫌いな物事」「好きな食べ物」「誰にも言えない秘密」といった項目が含まれています。秘密はテーマのひとつなので必須でしたが、他の項目は活かせたり活かせなかったりします。
たとえば、グリフィスの「お気に入りの服」なんて、本作中では絶対に描く場面がありません。実のところ彼は既婚者で、彼の妻が仕立ててくれたシンプルなスーツがお気に入りです。いつかそれを書く日が来るかも知れません。
キャラクターシートを作成するのは楽しい作業でした。表形式で項目を埋めていくとき、彼らはいったいどんな人物なのか、いままで考えもしなかったことまで明らかにしなければならなくて、それを考えている時間はとても充実した時間でした。
今後の活動は、具体的なスケジュールは未定ですが、1〜2作の別ジャンルの短編を挟んでから、リアラの続編を制作に取り掛かろうかなと考えています。
最後になりましたが、本作を読んでくださった皆様、応援をつけてくださった皆様、連載中にレビューしてくださいましたヤマメさくらさんと冬場蚕さん、Xで協力してくださいました黒蜜きなこモッチさん、あらためて御礼申し上げます。