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  • 異世界ファンタジー

ひとり旅の静けさ

ゴールデンウィークに入る前に、北の大地の春を味わってきました。いまはちょうど別の小さな休暇に入り、先日の旅をゆっくり反芻する時間ができています。

一人旅は、良い面も大変な面もはっきりしています。異国の地で自分の行動すべてに責任を持つのは決して楽ではありませんが、そのぶん自由でもあり、行き先をすべて自分で決められます。今年は桜の開花が早く、東北から北海道へと北上する道すがら、さまざまな景色に出会えました。けれどやはり、人の少ない場所がいちばん心に残ります。

交通の便があまり良くないからでしょうか。桜の盛りの時期であっても、津軽鉄道沿線の町はどこか静まり返っていました。金木の斜陽館を訪れた際も、まばらな来訪者の中で、異郷から来たのは私一人だけでした。この静けさがとても好きです。

どれほど観光案内が丁寧に書かれていても、実際にその場を歩く体験とはまったく別物ですね。撮影禁止の書斎を歩き、資料に目を通しながら、太宰治という人はやはりどこか欠落を抱えていたからこそ、あれほど多くの名作を生み出せたのだろう、と感じました。

ある存在にとって「生きる」ということは、修行のような苦しみの海であったり、長い時の中のささやかな休息であったりもします。けれど、私たちのような普通の人間は、そこまで難しく考える必要はないのかもしれません。何かを無理に追い求めなくても、歩んできた軌跡そのものに意味があるのでしょう。

ときには、頭を高速で働かせなくてもよい時間を自分に残してあげるのも、なかなか悪くありませんね。

次もまた、静けさを求める旅に出たいと思います。

2件のコメント

  •  おっと、ロシーさん。ご無沙汰したおりました。今、日本に来られているんですね。ようこそ!
     にしても東北巡りとは渋い。。ロシーさんらしいですけど。

     太宰記念館は斜陽館っていうんですかw 名前と裏腹に立派な建物ですね。わたくしも、太宰ははっきりとどこか欠落していた人なんだと思います。その分創作へのベクトルが突出していたのではないかと思いますね。最後の入水のシーンも、太宰が必死に抵抗した爪の痕が欄干に残っていたといいますから、人生に達観したように見えて、実は執着もしているという、二面性のある人物のように感じます。

     まだまだ旅は続くご様子。どうぞ楽しんでらして下さい!
  • こんにちは。
    お返事が少し遅くなってしまい、失礼しました。日本ではちょうどゴールデンウィークも終わり、私もようやくスランプのような執筆地獄から抜け出せたところですね……。

    「渋い」という表現、なんだか新鮮で面白かったです。少なくとも私にとっては、あの場所は静けさを求める人にとても向いている土地ですね。個人的には、四国もまた素晴らしい場所だと思っています。

    新作のほうも順調そうで何よりです。ご自身の趣味と創作が自然に結びついているのは、本当に素敵なことですね。私はまだ執筆のリズムを取り戻している途中なので、長編を読む余裕まではないのですが……以前から気になっていた短編を、少しずつ拝読できればと思っています。

    お互い、無理をしすぎない程度に、これからも良い作品を書いていけるといいですね。今後のご活動も楽しみにしております。
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