■アウグストゥスの婚姻法
アウグストゥスの婚姻法は女性への出産義務人数の規定や独身者へのペナルティなどがあるが、当時でも当然ながら相当な反発があって実質的には死文化している項目が多く、有効なのは主に財産の相続に関する項目となっている。
(なお、そんな実質的に死文化しており抜け道だらけの婚姻法を厳格に適用して上流階級に大ブーイングを食らった皇帝もいる。そう、ドミさんです。)
また、アウグストゥス婚姻法以前にも、姦通に関する罪などもローマ法は存在しており、ルシアが妾になれないのはどちらかというとこの姦通罪の方。
婚姻法においては女性について貞淑であることを強く求めており、具体的には結婚までは処女であることを求めていた。
その数少ない例外が売春婦と妾であり、特に妾は一般市民が騎士階級や元老院階級との実質的な夫婦関係を望む場合は妾となるのであれば姦通とはみなされなく、むしろ法的な保護もあった。
だがこれは当然ながら『一般市民』が『騎士階級や元老院階級』と妾関係になる場合であって『騎士階級や元老院階級』の娘は妾になる権利はなかった。
■財務官と元老院議員資格
古代ローマの行政における執政官の補佐官僚で上流階級のキャリアにおける出発点とされる。
元々は名前の通り財政担当だったが時代が進むにされて執政官の補佐業務全般を担当する官僚の役職に担当職務が広げられた。
スッラの改革(紀元前81年)により財務官の職に就いたものは自動的に元老院資格も得るとされた。
ここからわかる通り、古代ローマの中央政府における高級官僚職=元老院階級であり、元老院階級とはつまり高級官僚の供給プールでもあった。
なお当然ながら600人程度と言われる元老院議員で帝国全土の行政を回すことは到底不可能なので、実質はこの財務官を始めとする中央官僚の補佐として各種騎士階級が行政を回していた。