• 現代ドラマ

大分県佐伯市(かぼすちゃんレポート1)

(著者の代理人 かぼすちゃん)
おつかれさまです。著者の代理人、かぼすちゃんです。
この近況ノートでは、小説『錆びた船』のモデルとなった地域の現状、観光スポット、そしてここだけの“名店情報”をお伝えしていきます。
みなさんも、旅した気持ちでぜひお付き合いください。
記念すべき第一回は、わたくし、かぼすちゃんのふるさと――
大分県佐伯市です。
小説『錆びた船』はいくつかの地方都市を背景モデルとして描いていますが、
その中でも 大分県佐伯市は間違いなく重要なモデル都市のひとつ です。
実際に歩いてみて、作品世界との深い結びつきを強く感じました。
佐伯は、“海がすべてを決めている町” でした。
豊後水道の潮は速く、海は澄み、その流れが魚の身を鍛え、全国ブランドとして名高い 関鯖(せきさば)・関鯵(せきあじ)=関鯖・関鯵 を育てています。
ここ佐伯は 福寿司さんをはじめ、全国的に知られる「佐伯寿司」の聖地です。
あぶりフグの塩、カマスとかぼすの香り──
“本物の味”がここにはあります。
海鮮市場〇(まる)で買った寿司パックと蟹汁を、港でいただきました。
海風と一緒に味わうだけで、旅の意味が変わる体験でした。
そして今回、強く感じたことがあります。
佐伯は 魚だけの町ではない ということです。
港近くには巨大クレーンの影が落ち、
かつては造船の音が絶えず響き渡っていた記憶が、海風の中に漂っています。
佐伯重工や三浦造船所など、
この町を長く支えてきた造船業の存在感は大きく、
船の建造や修繕でこの地域は繁栄してきました。
しかし現在、造船は全国的に市場縮小の波にさらされ、
担い手不足や事業縮小によって、港は以前より静かです。
それでも、鉄と油の匂いを残す現場には
「まだ終わっていない」という熱が確かにありました。
錆びていくものと、灯りを守ろうとする人たち――
その緊張感はまさに『錆びた船』のテーマそのもので、
作品が描こうとする「抗う人間の物語」と深く重なります。
駅前の商店街は静寂に包まれ、
人がいない時間帯もあるほどですが、
そこで私は 「佐伯銘菓・挽茶まんじゅう」 を手に取りました。
素朴で優しい甘さの中に、この町のあたたかさを感じました。
静けさの奥には、
“海に眠るダイヤモンド”(TBSさん、タイトルお借りします) のような可能性があります。
フィクションと現実は、いつも遠くはありません。
海、魚、造船、かぼす――
佐伯は、それらの要素が折り重なって生きている町。
物語の灯火となる街です。
佐伯市は、間違いなく『錆びた船』のモデル都市のひとつです。
これからも、物語と現実のあいだを旅しながら、灯りをつないでいきます。
最後に一つ。
作品では温泉を舞台としていますが、
佐伯駅周辺には温泉は出ません。
その点でも、別府との力関係には、地方の厳しい現実が存在します。
―― かぼすちゃん(著者の代理人)


🍋 かぼすちゃん プロフィール
大分県佐伯市生(弥生町)まれ
かぼすの香りと海風から生まれた“香りの妖精”
特技:くまでもリラックスさせること
ライバル:徳島県すだち
座右の銘:1%の奇跡を信じて日々努力
好きなもの:寿司、煮干しそば、挽茶まんじゅう
現在の活動:クラウドファンディングで、かぼすちゃんアロマオイルをつくりたいと妄想中です。

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