作中に登場する「あけぼの湯」は、実際に江戸時代から続く歴史を持ち、都内最古の銭湯のひとつとして長く親しまれていた銭湯の名前をお借りしています。
その銭湯も、2024年12月18日に251年の歴史に幕を下ろしました。
長い年月、人々の暮らしを支えてきた場所が、静かに姿を消していく。
そんな光景は、都内でさえ日常のように起きています。
あけぼの湯の場面には、そうした「人の記憶が残る場所」をせめて、物語の中だけでも残しておきたいという思いを込めています。
もし、私が小説『錆びた船』か宝くじで一発当てたら、あけぼの湯を復活させたいです。
荘南新聞
2035年12月18日朝刊 地方版
熊野旅人氏、江戸川区の老舗銭湯
自身の印税とクラファンで復活へ
地域報道部 朝倉聡