・ラブコメを書けない僕が、ラブコメ主人公について本気出して考えてみた
https://kakuyomu.jp/works/2912051605933835353ラブコメが上手く書けないので、ラブコメ主人公の例にならって、どんなキャラが適切なんだろうかと考えてみたエッセイです。
突発的ですが、作品紹介をしながら数日で終わらせます。
男性向けラブコメがほとんどで、えっちな発言も普通にするから、男子だけだぞ♡←おげええええ。
・前提条件
僕は東城綾派です!←わかる人にはわかる。
・今更になって「いちご100%」を最後まで読んだ結果の感想 ※率直すぎるあまり、罵詈雑言めいた言葉も混ざることをご容赦ください。
真中淳平(主人公)お前このクソボケカスがよぉ←初手それはちょっと。
なんなんだお前。
マジなんなんだお前!←語彙力。
えー説明しますと、「いちご100%」とは、週刊少年ジャンプで連載していた、河下水希先生による、青春ラブコメ漫画です。
校舎の屋上で出会った、いちごパンツの女の子が、実は三つ編みとメガネの地味系の少女、東城綾だった。
しかし、そこに気づかない真中淳平は、いちごパンツというヒントを頼りに、学年のアイドルである西野つかさに、懸垂しながら告るという斜め上の告白をして、それが受けた結果付き合うことになった。
で、後にその幻の美少女が地味系の東城綾だったと知ることになり、恋の三角関係は複雑に絡み合っていく。
といった物語である。
で、言いたいことはこれである。
真中淳平このクソボケカスがよぉ!←ループ&ループ。
単行本19巻完結。
で、約16巻分は真中淳平の優柔不断。
いやもうリアルだよ。リアルだけども。
これだけの美少女たちである東城綾(控えめ文学少女)、西野つかさ(アイドル属性、なのに一途で不安がり)、北大路さつき(全力愛のグラマラス美少女)、向井こずえ(男苦手なのにエッチな妄想美少女)に好かれてたら、そりゃ正常な判断はできなくなる。どこかモテてる自分に浸りたくなる。わかるよ←お前のモテ期、保育園で終わったもんな笑
ただ基本的な構図は、綾とつかさとさつきの三人がメインヒロイン。ちなみに南戸唯という幼馴染もいるけど、明確なヒロインレースにはあまり絡まない。
ただ、究極に言うなら、綾VSつかさの構図なのだ。
真中の初恋の人は東城綾だけど、初彼女は西野つかさ。この二人の間で揺れ動くことが、この物語の芯。
そこまでラブコメを読んできたわけではないけど、ぶっちぎりでストレスが溜まる。昔読んでた時も、主人公の真中が別に好きじゃなかった。
そして読み返した今、むしろこの嫌いだわこのカス←語彙力。
だからこその発見がでかい。
ヒロインの誰を選ぶかのタイプのラブコメって、必ずしも主人公を好きである必要はないんだという、最大の学びを得た。
こいつ好きじゃない。じゃあなんでこの物語を最後まで読めたかと言うと、それでも続きが気になるからじゃ!
これは主人公への愛着というより、ヒロインへの愛着。どのヒロインが報われる立場になるのかという、その一点のみで続きが気になる。これがヒロインレース系ラブコメの意義だと思う。
結末自体は知ってたけど、今更になって初めて最後まで読んだから好き勝手綴っていくぞおらあああああ!
↑
彼はとても疲れています。
・真中淳平の優柔不断について
許せるかおらああああああ。
作者自身も、彼がなぜモテるかわからないまま描いてたと言ってる。まあでも、モテる可能性があるのはわかる。
彼は自分が誰を一番大切にするかを決めるのに、単行本で16巻分かけた主人公ではあるけれど、少なくとも行動をする主人公ではあったのだ。
東城が別の男に言い寄られていたら阻止しようとしたり、西野とヨリを戻した際に言い出せなかったり、東城に彼氏ができたと勘違いしたけれど、その相手が弟と知った時には安心したりと、西野と付き合っていながらも、東城綾が気にかけてくれていることをいいことに、その想いが途切れないようにと、アプローチは行っていた。
西野と付き合うと決意したにも関わらず、心の中心にはずっと東城綾がいた。
いやでもこれは男だったらいくもん。メガネ外して髪型変えたら美少女とかそんな使い古された構文、どの時代でも男は好きですもん。言葉少なだけど密かにずっと想いを寄せてくれる控えめ女子とかそんなん好きに決まってますやん。
ぶっちゃけ青春の摂取はで書いたヒロインの黄川光って、東城綾の影響受けてますからね←ついに言ったな。
ほんと真中の問題は、優柔不断さと、それでもヒロインが離れようとする瞬間だけは、手を差し伸べるといった関係性維持の絶妙なタイミングが罪深い。
もう真中への想いを諦めかけたつかさに、それでもつかさをかわいいと思うと言い放ちやがったこいつは、地獄に堕ちるべきだと思った。というか、週刊連載という立場で描いた作者様の苦労もあるんだろう。ほんとお疲れ様です。
ヒロイン全員に、可能性の種を蒔く。あなたのことが気になっているというサインを出す。
そこがクソ野郎だって言ってんだよコラあああああ!←彼はとても疲れています。
でも最後まで見れたのは、16巻でつかさからの逆告白を受けて以降は、つかさが一番大事だという芯を、終わりまで崩さなかったことなんだと思う。
ふらふらふらふらふらふらふらふらふらふらふらふらしまくったけど、最後の最後に、決断したことを貫き続けた。
それがラブコメきってのクソ主人公ではなく、めちゃくちゃ揺れてヘイトは買っているけれど、ラブコメの主人公として名を馳せた理由なんだと感じます。
・ヒロイン、東城綾について
最後まで読んで思ったけど、コイツマジで嫌な女だな!←言い方。
いや怖い……怖い!!
でも愛しい。なぜなら、一般倫理的には「うわぁ……」と引く展開でも、想いの純度という点では一級だからです。
メガネとみつあみを外したら美少女という造形で、でも地味な姿の時から真中に小説を褒めてもらってから、ずっと真中のことが好きだった。
途中からメガネも三つ編みも外した美少女モードを貫いたから、別の男から当然言い寄られるんだけど、彼女は最後まで真中を好きだという気持ちを維持し続けた。自らが書いていた小説の結末を、自分に似たキャラと主人公を結ばせてしまうほど、重い感情として描いた。
この鬱屈したまでの一途さが、エグイ。
そして好きじゃ――――――!!
このドキドキはそう、恐怖!←愛じゃないんかい。
でもそこまで想うほどに相手への気持ち抱き続けるという偏執性こそが、東城綾の魅力なんだと、改めて思えた。
だって、彼女はずっと真中を好きだという想いはブレなかったんですよ。別のキャラにときめく場面はあったとしても、それはずっと変わらなかった。
ただ何が敗因かと言うと、そこははっきりする。
動くのが遅すぎた。
東城綾はずっと、真中のことを好きという感情を示し、行動で示されてきた。けど、真中はヘタレである。絶対的に。否定はできないくらいに。ってかこいつマジ僕嫌いだし←言い過ぎ。
東城が真中を好きだと認め、その言葉を言ったのは、西野つかさとヨリを戻した18巻なのだ。ほぼほぼ勝負が決したタイミングで、真中の気持ちが西野に固まった頃になってようやく、東城綾は真中に好きだと告げた。
いやあの、
遅すぎんね――――――――――――――――ん!!!
しかもその後ですからね、寝てる真中にキスして、それを唯に目撃されるけど、臆面もなくそれを真中本人に告げるの。
いやエグイよこの人。
その愛の重さが好き!←難儀な人格。
ほんと、真中が大学の合格発表を見に行った時、東城は西野と会って、真中を待っいてた。そのシーン鳥肌もんだった。めっちゃ怖かった。だって、真中の彼女の前で、臆面もなく待ってたんだよ。覚悟を決めた女の恐ろしさがあった。
実は真中にキスしてたと告げた後、雪の中去っていく場面。あれがターニングポイント。
真中は去っていく東城に、振り返って欲しいけど、振り返って欲しくないという矛盾した想いを抱えていた。
多分、あそこで綾が振り返っていたら、真中はつかさを捨てて、東城綾と結ばれる結末を選んだだろう。
でも、そこで想いを断ち切る……いや正確には違う。
想いを抱いたまま、それでも真中と結ばれなかった事実を背負って生きるという覚悟を決めたから、振り返らなかった。
その重みがわかってしまったから、東城綾は負けヒロインという枠ではなく、自分自身であることで、結ばれなかったけど貫いたヒロインであったと刻まれた。
いやもう……心が持たないから勘弁してください。
ちくしょう。
・ヒロイン、西野つかさについて
作者である河下先生は、西野つかさが一番つかみどころがないヒロインと言っていたそうですが、確かにわかります。
東城綾は圧倒的に内向的で、自分で物事を動かす場面が少ない。
北大路さつきは超アグレッシブで、真中が好きという気持ちを誰よりも隠さずにアグレッシブだった。
でも西野は、割とアンビバレントなんですよね。
彼氏だからという理由で淳平を大事にする描写はあるんですけど、なぜか彼氏に陶酔しきっていない。家に読んで「今日は親がいない」と性的なアピールをしたりするし、料理をふるまったりと、好意的。でも、彼女って学校のアイドルとして高嶺の花みたいな存在。でもいやにピュアで家庭的。なんというか、彼女の人物像って、抱くイメージと綺麗に一致しないんですよね。
途中も、彼氏という立場だから好きなのか、真中淳平という人間だから好きなのかという判断が、つきづらかったんですよね。
最後まで読むと、西野つかさはきちんと真中淳平のことを好きだったと読める。
これってめちゃくちゃ不思議な読後感なんですよ。西野が真中のことを好きだった理由って、マジでわからん。
実は本編でも言ってるんです。恋愛って理屈じゃないって西野本人が。
でもこれって、ある意味希望に成り得る言葉ですよね。
真中がかっこいいとも、誰よりも一途だとも、世界一かっこいいとも実は西野つかさは言っていない。
けど、あのタイミングで懸垂しながら告白してくるという、わけのわからなさから交際をOKした。
そして、彼氏だからかっこよくなくても、好きになっていった。
めちゃくちゃいい人で、優れている人ではないけれど、一緒にいる時間を積み重ねていったから好きになった。
一貫性とか理論とか、説明のできるものを僕は正確に持ち合わせていないです。
それでも真中淳平のことを、西野つかさは好き。
その結論こそが、最大限に尊い。感情に真っすぐに従った決断だから。
実は西野つかさが最終的に結ばれることって、ラブコメ界隈では革命だったはずです。
完全なメインヒロインであった、東城綾がフラれて、西野つかさが勝つ。その構図は、本来であればあり得なかった。
メインヒロインが最終的に勝つわけではないという前例ができた、革命的な出来事。
でも、今なら納得できます。
西野つかさは、真中と別れておきながらも、その想いを消し去ったわけではなかった。
バレンタインにはチョコを密かに渡し、自分で別れておきながらも関係は続けるように会って、自分から「好きです」と告白を再現した。
その最後まで想い続けるといった行為を、不安ながら信じ続けた彼女の姿勢は、もはや平伏するほかないです。
彼女がラブコメにおける勝ちヒロインというレッテルは、正しいです。
いやもう、お見事です。
改めて読み返して思いました。
彼女の芯の強さこそ、物語のMVPたる所以でした。
つかさとさつきが、芯の強さ故に争う展開って、僕は結構好きでしたし、その張り合う出来事こそが、真中淳平の価値を高めたんだと思います。
綾に彼氏ができたと、真中が勘違いしたからつかさに行った。でも、綾の彼氏と思っていた人物は弟だった。
そのことにほっとしていたということを見抜いたつかさ。それで、本当に彼女は真中が好きだったんだなって思わせる。これは反則。
学園のマドンナが、ただ彼氏だっただけのなんでもない少年を本気で好きになった。
それはもう、報いなければいけないですよね。
で、最後のターニングポイント。
東城は、最後に振り返らなかったんです。
でも、西野つかさは、パリでパティシエを目指すという時に、振り返ったんです。
そこに違いがあった。
西野は最後まで、真中淳平を必要としていたんですね。振り返らないと誓いながら。
その弱さが、彼女を物語で相応しいヒロインへと祀り上げた。
納得じゃああああああああああああああああ!!
・その他ヒロイン←雑っっっ。
北大路さつきについて
この子、男にとっていい女すぎるでしょうが――――!!
巨乳で、言いたいことは言うさっぱりとした性格で、求められればエッチなことも主人公限定で許してくれる。
これはいかん。男にとって理想的すぎる←聞かなかったことにしてください。
教室で二人きりになった時、ブラも外して制服の下はほぼ裸で迫って来た時は、心揺れましたもん。
この時のジャンプは、母親にバレませんようにと祈りを捧げましたもん←思春期特有の奇行。
あかん。チョロい。
チョロい!(大声)
自分(主人公)のことを全う慕ってくれて、エッチな誘惑をしてくるヒロインとか、反則ですやん!
いやマジで、ここでなびかなかった真中がある意味すごいと言える。ぶっちゃけ、さつきと付き合っていた方が一番幸せだったかもしれないとすら思うもん。
単純に北大路さつきさんは、男の理想の一つだと思う。
単純に、男の理想として一番だもの。
西野と再度付き合ったなら、勝てる可能性があると考えた打算はよくわかる。
真中は、東城綾という絶対的なヒロインをずっと心の中に映していたから。
めちゃくちゃ素直に言うと、北大路さつきは、男性が描く理想の女性という観点からは、一番近かったキャラかもしれないと僕は感じるのであった。
南戸唯について。
彼女は東西南北の恋愛的メインヒロイ枠を担わなかった。
けども、役割は重要だだよ。
真中のことを幼馴染として大事に思いながらも、恋愛的なニュアンスでは関わらなかった。
それが大事。なぜなら、恋愛的に真中と関わると、フラれた後に関わりづらくなるからだ。
いや、告白したのにフラれた相手に、その後も関り続けられる?
無理でしょ! きついでしょ!
唯はずっと、真中を恋愛的に好きなキャラではなかった。だからこそ、恋愛ベクトルが完成された終盤でも、真中と関わることができた。
彼女の役割ってバランサーだった。
だから、僕はけっこう唯が好きだったんだと思う。
唯が恋愛的に真中を好きだったら、物語の終盤に、彼を導いたりツッコミを入れたりする立場はいなかった。だって、好きだった人は他の好きだった人と結ばれたことを、冷静に茶化したり進行したりできるわけがない。
唯は唯なりに真中を信頼してはいたけど、それは恋愛じゃない。だから彼女には、物語を紡ぐ役割が与えられた。
そんな立ち位置が好き。真中のことをかっこいいと思った瞬間がないではない。けれど、恋愛的に全肯定の味方ではない。その絶妙な立ち位置は、物語には必要だった。
東城と西野の最終決戦に繋げる流れは、南戸唯が作ったと言っても、過言じゃないように感じます。
だから、僕はけっこう南戸唯のことが好きだったと思います。
・向井こずえと端本となみについて
お前ら本当にいるんかい!?←個人の見解です。
いやあ、正直なところ、賑やかしとしての以上の効果はあまり感じられなかったです。
こずえ自体は、男子が苦手なのにエッチな妄想をしてるキャラとして、夢はあるんですけどね。
・総括
いちご100%は、完成度が高く誰しもが楽しめるラブコメ、というわけではないのかもしれません。
でも、この物語をリアルタイムで追い続けた読者には名作足りえます。
優柔不断な主人公ではあったけど、決める時は決めたこと、ヒロインの芯が通っていたこと、愛している気持ちは本当ち感じ荒れたことが、物語への推進力になったと思われます。
ラブコメ書きの皆様も、そうでない方も、お気をつけくださいね。
・全く関係ない曲紹介
1000%SPAKING
魔法先生ネギまアニメ主題歌。
関係なかろうが1000%の情熱を感じてください。
https://www.youtube.com/watch?v=coSLiUHurUg&list=RDcoSLiUHurUg&start_radio=1突撃ラブハート
https://www.youtube.com/watch?v=S6Mi7GrbSr8&list=RDS6Mi7GrbSr8&start_radio=1マクロス7主題歌。ラブという説明のつかないものを、真っ向から歌ってます。
もう、考えるな、感じろ!
物語のおもしろさって、正しさではない。単純な因果ではない。
でも、無茶苦茶してもいいわけでもない。
繊細なキャラクターへの想いの管理や、増減表への記帳といった、極めて繊細な判断が物語への完成度直結します。
豪快そうで実は非常に奥深いラブコメ、今後も読んでいきたいと思いました。