木を売ることを生業にしている村人の兄弟・加賀良（かがら）と阿木弥（あぎや）。 　ある日、夕飯の席で加賀良は阿木弥から、別の村の女を好きになってしまったと打ち明けられる。 　気に…

　大正時代、鎌倉。 　ヴァイオリン弾きの少年、瑛太は四人兄弟の中でひとりだけ音が上手く奏でられないことに悩んでいた。 　そんな夜、海辺へひとり向かうと、うつくしい人魚の少女が現れ…

薬売りの少年・一橋葉牙助（いちはしはがすけ）は、兄・十護郎（じゅうごろう）の作った薬を売りに江戸周辺の里を行脚（あんぎゃ）していた。 帰り道に「影虎（かげとら）」という名前の辻斬…

吉野紅子(17)華族のお嬢様 溝口かや音(15)浮浪児 清田正夫(50)家令 霧峰吾両(20)使用人

帰り道にkokiaさんの歌を聞いていたら急に頭の中にイメージが湧きあがって、帰宅してからパソコンに向かって１０分くらいで書き上げた短編小説です。

ある春の宵、私の家に迷い込んできたのは愛らしい猫だった。 だが、普通の猫と2点違うところがあった。 それは、辻ヶ花の着物の柄を持つ毛並み。そして、箏の鳴き声をしていることだったー…

宮中の太政大臣の息子である藤原龍生は、妹の響姫、母の白檀と幸せに暮らしていた。あるひ、子守り役の助鐘から父・藤原龍己が急に身罷ったという知らせを受ける。父の葬儀に母と妹と向かう龍…

人物 佐助（さすけ）（１９）簪職人 雛菊（ひなぎく）（１８）遊女 喜八郎（きはちろう）（５０）簪職人

脚本形式です。

山田陽子（１８）山田道場の長女 車谷朔哉（１９）山田道場の門下生 山田三蔵（５８）山田道場の師範・陽子の父 門下生１ 門下生２

　箱根の山に住む白銀の髪を持つ老人・高虎は、ある日、いつもの帰り道を歩いていると、道に胎盤ごと捨てられた血まみれの赤ん坊が捨てられているのを発見する。 　その赤ん坊は洗ってやると…