日本の小麦の自給率は散々という話であるが、私が住んでいるところではまぁまぁ広い小麦畑があって、いま実をつけて青々としている。小麦には、冬まき小麦と、春まき小麦とがあるが、いま実の青いのは冬まき小麦である。
私が住んでいるところはウドンが名物で、地元のスーパーにも、地元の製麺所のウドンの乾麺が並んでいる。
私の父の実家は、ここから遠いところにあるのだが、私が幼い頃、祖母が足でウドンをこねて、手回し製麺機で切り分けてくれた。今となっては懐かしく快い思い出である。
父の話によると、父が幼い頃には、実家で味噌と醤油も作っていたそうである。それは父の実家の特段ではなくて、周りの家もそうだったらしい。
いまどき、味噌も醤油もメーカー品を買う物と、おおかた相場が決まっているが、戦後レベルにさかのぼっただけで、日本はこうである。
いま21世紀の四半分も終わろうとしてこうであるが、地産地消や、食料防衛の概念が進化すると、もしかして復古が起きるのかな、などと、確かに青い、目の前のこの麦穂を見ると思うのである。