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3000文字限定自主企画『秋月賞』向けに新作『君の歌声を、今でもずっと覚えている。』投稿しました。

 どうもこんにちは。

「月を見て 君を思うも その『君』が
  多すぎてどれが誰だかもう わっかんねぇよぉう~!」

 はい、見事に字余り過ぎ風情なさすぎ節操なさすぎでセンスゼロですね、ピクリとも笑えません。短歌や風流には向いてない川中島ケイです。

 
 さてそんなどうにもならない私(何しろ100回はフラれてますからね)ですが、そんな中でも『生涯忘れ得ないレベルで何年も後悔している大失恋』というものがいくつか存在しておりまして。

 それを勝手に【川中島4大悲恋】と呼んでいるのですがそのうちの1つを今回、自分の主催する3000文字限定自主企画『第5回読み合いバトルロワイヤル・秋月賞』向けに書き下ろしました。


 『君の歌声を、今でもずっと覚えている。』

 https://kakuyomu.jp/works/822139837235562923


 私が音楽の専門学生の頃に経験した、音大の声楽科に通う女の子との出会いと、別れの物語です。

 何かに本気で向き合うという事は、同じくらい大切な何かすら捨て去らなければいけないという事。そういう事を、彼女から教わりました。

 私はもうそういう場所からとっくに降りてしまったけれど(何なら彼女が音大を卒業するよりも前に)


 彼女が今もどこかで、歌い続けてくれていればいいなと。

 それと同じくらい、あの頃は頑なに背負っていた十字架のような荷物を下ろして、普通の幸せを手に入れてくれてたら良いなと……どちらであれ、今は彼女が幸せであってくれたらいいなと願うばかりです。



 そしてこれは書いてみての執筆者的感想。

 3000文字という縛りを初めて試みてみたのですが、思った以上に難しかったですね。何度も「あと1000文字足せる余裕があれば」と正直思いましたね。

 普段から――小学生時代からの作文はもちろん、読んでいる物語・漫画だったりドラマだったりもそう。私たちは意識している以上に序破急よりも起承転結の展開に慣れ過ぎていて、それに引っ張られるんだなと感じました。

 それをエピソードに落とし込んで1情景(シーン)平均1000文字以内で書いていくと、大体4000文字で起承転結のある物語が出来る。そこを1000文字浮かせようというワケだからやはりどうしても、何処かで無理が生じるんだなと。


 結局今回は転を大きく削って結もあっさりと結んで3000文字にしましたが、書きたかったエピソードやそこで思い悩んだ事をバッサリ切ってしまったので非常に後味が悪いものになりました。

 何だろう。彼女との大切な思い出を友達との会話で「……というワケでさぁ、別れちゃったんだわ」「ふーん、そっか」で話し終わりにしてしまったような。


 本当は酷いケンカの理由も、そこでお互いに悩んだことも、ディズニーランドの入り口で寒空の下待ち続けた日の胸がヒリヒリする焦燥感も、全部ちゃんと描きたかった。

 なので、もしかしたら後々5000文字程度で描き直すかもしれません。その時は「あーこれ前に読んだやつだ。こっちが完全版なのかー」くらいに読んでいただけると幸いです。

 というわけで本日の1曲は彼女と僕を運命だと繋いでくれた、彼女が得意だった曲を。

 Eyes On Me(FF8より)
 https://www.youtube.com/watch?v=OsKEMiq95R8

 

2件のコメント

  •  ケイさん。ノートから失礼致します。
     そういえば、「花火の残響~」に、誠に身につまされるようなコメントを頂いておりました。失礼致しました。少し前の作品なので、忘れておりました。そうですか。音大生はやっぱりね。。なかなかね。。という気は致しますね。
  • 小田島様、コメントありがとうございます。
     
     私はこのエピソードの後、僅か1年半ほどで父の病気を理由に東京を離れてしまい、それまでもそれからも彼女と会う事は無かったので何も起こりませんでしたが……もし何処かで偶然にももう一度会う事があったとしたら、と思わざるを得ない話でしたので><

     何かを本気で目指そうとする人は、難しいです。どのシチュエーションにおいても。
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